そんなやり取りをしていたら、山の斜面全体にコキアの丘が見えてきて、その眺めが圧巻。


 まだ、緑のもの、緑から赤になりつつあるもの、これがもうすぐ真っ赤に染まっていくのかぁ…


 パンフレットに目を落とすと、春のチューリップの丘、秋のコキアの写真がのっている。



 今見ている景色が写真のようになるのかぁ…凄い。


 ずっと見ていても飽きない。


 風がときどきコキアをゆっくり、ふあり、ふありと波のようにゆらす、またそれがキレイ。


 ゆずるさんが丘を登ろうと私の手をゆっくりと引き、足元のコキアを眺めては立ち止まりを繰り返し丘を、登る。