言うまでもないことだが。
バーベキューの始末も、俺がやらされた。
やらされたと言うか、俺がやるって言ったのだ。
ベリクリーデに、油でベタベタの網やトングを、綺麗に洗えるとは思ってないし。
普通の人でも面倒な、炭や灰の始末が出来るとは、到底思えない。
従って、俺がやった。
面倒だったけど、何だかんだ俺もバーベキューのご相伴に預かったので、後片付けを申し出た次第である。
まぁ、材料費を出したのも、準備したのも片付けたのも、全部俺なんだけど。
ベリクリーデは、企画を用意しただけ。
これだけ聞くと、ベリクリーデか凄い嫌な奴に思えるかもしれないが。
こいつな、悪意はないんだよ。悪意がないから余計タチが悪いのは事実。
そして、悪意がない上に、むしろ無邪気過ぎて。
責めようにも、なんか責められない。
誰も、三歳児の悪戯に、本気でブチギレるような、大人気ない真似はしないだろう?
それと一緒だ。
つまり、ベリクリーデの言動は三歳児レベルってことだな。
とにかく。
「よし、後片付けは全部終わった。あとは…」
「寝るだけだね、ジュリス」
ベリクリーデは、寝袋を抱えて、わくわくとテントの前に立った。
あぁ、テントの中で寝たいんだっけ。
じゃ、俺の仕事はこれで終わりだな。
明日、朝になったらテントを片付けに来よう。
テントを張れなかった奴が、ちゃんと片付けられるとは思えない。
「そうだな、じゃあまた明日な」
「うん、はい、これジュリスの分の寝袋」
は?
俺はベリクリーデに、新品の寝袋を一つ、押し付けられた。
「よし、テントの中に入ろう。…わー、広い広い」
…何?この寝袋。
何で二つあるの?
「ジュリス、早く入って。外、もう暗くなってきちゃったよ」
「は?いや、お前何言って…」
「ランタンって、どうやってつけるの?」
「…普通にスイッチ押したらつくだろ」
「あ、ついた。ついたよジュリス。わーキャンプっぽーい」
嬉しそうで何より。
それは良いけど、それで、この寝袋は何?
「次は寝袋…。おぉ、凄い凄い。これ、どっちが頭?足はこっち?」
「…」
「何処から入って…。…あ、ここ穴が開いてる。ここに頭から…あれ?暗…」
「…」
「…もがもがもが」
…テントの中で。
ベリクリーデが、寝袋に入れずに、藻掻いている気がする。
仕方なく。
俺は、テントを開いて中を覗くと。
ベリクリーデは案の定、上半身を寝袋に突っ込んだ状態のまま、下半身をバタバタさせていた。
どうやったら、あんなことになるんだ?
むしろ凄いのでは?
「あのな、それ逆。頭から突っ込むんじゃなくて、足から入れるんだよ。窒息するだろ」
やむなくテントに入った俺は、ベリクリーデを寝袋から引っ張り出した。
「…死ぬかと思ったー」
「…アホだろ…」
テントを一人で建てられないのはまだしも。
寝袋にも、一人で入れないとは。
もう不器用とか、そういう次元じゃないぞ。
バーベキューの始末も、俺がやらされた。
やらされたと言うか、俺がやるって言ったのだ。
ベリクリーデに、油でベタベタの網やトングを、綺麗に洗えるとは思ってないし。
普通の人でも面倒な、炭や灰の始末が出来るとは、到底思えない。
従って、俺がやった。
面倒だったけど、何だかんだ俺もバーベキューのご相伴に預かったので、後片付けを申し出た次第である。
まぁ、材料費を出したのも、準備したのも片付けたのも、全部俺なんだけど。
ベリクリーデは、企画を用意しただけ。
これだけ聞くと、ベリクリーデか凄い嫌な奴に思えるかもしれないが。
こいつな、悪意はないんだよ。悪意がないから余計タチが悪いのは事実。
そして、悪意がない上に、むしろ無邪気過ぎて。
責めようにも、なんか責められない。
誰も、三歳児の悪戯に、本気でブチギレるような、大人気ない真似はしないだろう?
それと一緒だ。
つまり、ベリクリーデの言動は三歳児レベルってことだな。
とにかく。
「よし、後片付けは全部終わった。あとは…」
「寝るだけだね、ジュリス」
ベリクリーデは、寝袋を抱えて、わくわくとテントの前に立った。
あぁ、テントの中で寝たいんだっけ。
じゃ、俺の仕事はこれで終わりだな。
明日、朝になったらテントを片付けに来よう。
テントを張れなかった奴が、ちゃんと片付けられるとは思えない。
「そうだな、じゃあまた明日な」
「うん、はい、これジュリスの分の寝袋」
は?
俺はベリクリーデに、新品の寝袋を一つ、押し付けられた。
「よし、テントの中に入ろう。…わー、広い広い」
…何?この寝袋。
何で二つあるの?
「ジュリス、早く入って。外、もう暗くなってきちゃったよ」
「は?いや、お前何言って…」
「ランタンって、どうやってつけるの?」
「…普通にスイッチ押したらつくだろ」
「あ、ついた。ついたよジュリス。わーキャンプっぽーい」
嬉しそうで何より。
それは良いけど、それで、この寝袋は何?
「次は寝袋…。おぉ、凄い凄い。これ、どっちが頭?足はこっち?」
「…」
「何処から入って…。…あ、ここ穴が開いてる。ここに頭から…あれ?暗…」
「…」
「…もがもがもが」
…テントの中で。
ベリクリーデが、寝袋に入れずに、藻掻いている気がする。
仕方なく。
俺は、テントを開いて中を覗くと。
ベリクリーデは案の定、上半身を寝袋に突っ込んだ状態のまま、下半身をバタバタさせていた。
どうやったら、あんなことになるんだ?
むしろ凄いのでは?
「あのな、それ逆。頭から突っ込むんじゃなくて、足から入れるんだよ。窒息するだろ」
やむなくテントに入った俺は、ベリクリーデを寝袋から引っ張り出した。
「…死ぬかと思ったー」
「…アホだろ…」
テントを一人で建てられないのはまだしも。
寝袋にも、一人で入れないとは。
もう不器用とか、そういう次元じゃないぞ。


