分かるよ。テント張るのって、結構難しいもんな。
正確な場所にピンを刺しポールを建て…と、様々な手順を踏まないと、綺麗に張れない。
俺もやったことあるから、分かるよ。
なかなか、初心者で、しかも一人で行うってのは、骨の折れる作業だ。
だがな。
まさか、杭を立てるのに地面に風穴を開ける奴がいるとは、その本も想定してなかったろうな。
猿でも分かるはずなのに、ベリクリーデには全然分かってない。
あんな穴を開けたんじゃ、杭を立てるどころじゃないだろ。
ちょっと考えたら分かりそうなものを…。
あぁ、駄目だ。ベリクリーデに一般常識を求めるな。
地面のみならず、俺の胃にまで穴が開く。
「で、頑張って建てようとしたんだけど、よく分かんなくて」
「それで絡まってたんだな?」
「うん」
成程。よーく分かった。
お前ならそうだろうよ。
俺でさえ骨が折れる作業を、お前が器用にこなしてみせたら、俺はお前の影武者を疑うね。
地面に穴を開けていた理由と、テントに絡まってた理由は、これで分かった。
で、次に。
「野良犬を捕まえてきたのは、何だったんだ?」
「あ、そうだ、犬。折角捕まえたのに、ジュリスが逃しちゃったから…。また捕まえなきゃ」
「おい待て。何処に行こうとしてる」
やめろ。
「だってジュリス、あれ食糧…」
「犬を食おうとするな!」
「何で?」
何でってお前。
「そもそも、何で犬を食べようとしてるんだよ!?」
「?キャンプの醍醐味は、豪快な骨付き肉のバーベキューだって、本に書いてあったから」
成程、やはり本の入れ知恵か。
別に骨付き肉じゃなくても良いだろと思ったが、確かにキャンプでバーベキューは定番だ。
しかし。
「犬じゃなくても良いだろ!骨付き肉が食べたいなら、牛でも豚でも…」
「牛や豚が良いのに、何で犬は駄目なの?」
え?
「何で?犬肉美味しいよ?」
食ったことあるのかよ。
まぁ、そういう文化の国もあるとは知ってるが。
しかしルーデュニア聖王国では、犬肉を食べる習慣はない。
「それに、犬ならそこら辺にいるから、わざわざスーパーで骨付き肉買わなくて良いもん。天然モノの、生きの良いお肉だよ」
妙に説得力を持たせようとするな。
「違うんだよベリクリーデ。犬はな…犬は駄目なんだ」
「何で?牛や豚は当たり前に食べるのに、犬は何で駄目なの」
「それは…その、動物愛護団体的なところがな?黙ってないんだよ」
文化圏によるだろうが、あくまでルーデュニアでは、犬というのは一般的に、愛玩動物であって。
決して、食肉用の動物ではないのだ。
でも牛や豚や鶏の肉は普通に食べるじゃん、同じ動物なのに、とか言われると。
それこそ、めちゃくちゃ議論の白熱する話題になりかねないんだよ。
「動物愛護…?でも、犬も牛も、同じ動物なんだから、」
「あー!もう、分かった!」
これ以上、この問題について議論してたら。
専門家の人が飛んできて、熱い議論が交わされてしまう。
故に、俺は考えることを放棄した。
「骨付き肉なら、俺が買ってきてやる!だから、犬を襲うのはやめろ!」
「え、でも私、犬肉食べたかった」
好きなのかよ。
「犬よりもっと美味い肉買ってきてやるから!な!それで納得してくれ、頼むから」
「うーん…。分かった、ジュリスがそこまで言うなら…。犬は諦めるよ」
良かった。
ちょっとしょんぼりしてんじゃねぇよ。
仕方ないだろ。この国では、犬食べたなんて言ったら、黙ってないんだからさ。
動物愛護団体的なところが。
正確な場所にピンを刺しポールを建て…と、様々な手順を踏まないと、綺麗に張れない。
俺もやったことあるから、分かるよ。
なかなか、初心者で、しかも一人で行うってのは、骨の折れる作業だ。
だがな。
まさか、杭を立てるのに地面に風穴を開ける奴がいるとは、その本も想定してなかったろうな。
猿でも分かるはずなのに、ベリクリーデには全然分かってない。
あんな穴を開けたんじゃ、杭を立てるどころじゃないだろ。
ちょっと考えたら分かりそうなものを…。
あぁ、駄目だ。ベリクリーデに一般常識を求めるな。
地面のみならず、俺の胃にまで穴が開く。
「で、頑張って建てようとしたんだけど、よく分かんなくて」
「それで絡まってたんだな?」
「うん」
成程。よーく分かった。
お前ならそうだろうよ。
俺でさえ骨が折れる作業を、お前が器用にこなしてみせたら、俺はお前の影武者を疑うね。
地面に穴を開けていた理由と、テントに絡まってた理由は、これで分かった。
で、次に。
「野良犬を捕まえてきたのは、何だったんだ?」
「あ、そうだ、犬。折角捕まえたのに、ジュリスが逃しちゃったから…。また捕まえなきゃ」
「おい待て。何処に行こうとしてる」
やめろ。
「だってジュリス、あれ食糧…」
「犬を食おうとするな!」
「何で?」
何でってお前。
「そもそも、何で犬を食べようとしてるんだよ!?」
「?キャンプの醍醐味は、豪快な骨付き肉のバーベキューだって、本に書いてあったから」
成程、やはり本の入れ知恵か。
別に骨付き肉じゃなくても良いだろと思ったが、確かにキャンプでバーベキューは定番だ。
しかし。
「犬じゃなくても良いだろ!骨付き肉が食べたいなら、牛でも豚でも…」
「牛や豚が良いのに、何で犬は駄目なの?」
え?
「何で?犬肉美味しいよ?」
食ったことあるのかよ。
まぁ、そういう文化の国もあるとは知ってるが。
しかしルーデュニア聖王国では、犬肉を食べる習慣はない。
「それに、犬ならそこら辺にいるから、わざわざスーパーで骨付き肉買わなくて良いもん。天然モノの、生きの良いお肉だよ」
妙に説得力を持たせようとするな。
「違うんだよベリクリーデ。犬はな…犬は駄目なんだ」
「何で?牛や豚は当たり前に食べるのに、犬は何で駄目なの」
「それは…その、動物愛護団体的なところがな?黙ってないんだよ」
文化圏によるだろうが、あくまでルーデュニアでは、犬というのは一般的に、愛玩動物であって。
決して、食肉用の動物ではないのだ。
でも牛や豚や鶏の肉は普通に食べるじゃん、同じ動物なのに、とか言われると。
それこそ、めちゃくちゃ議論の白熱する話題になりかねないんだよ。
「動物愛護…?でも、犬も牛も、同じ動物なんだから、」
「あー!もう、分かった!」
これ以上、この問題について議論してたら。
専門家の人が飛んできて、熱い議論が交わされてしまう。
故に、俺は考えることを放棄した。
「骨付き肉なら、俺が買ってきてやる!だから、犬を襲うのはやめろ!」
「え、でも私、犬肉食べたかった」
好きなのかよ。
「犬よりもっと美味い肉買ってきてやるから!な!それで納得してくれ、頼むから」
「うーん…。分かった、ジュリスがそこまで言うなら…。犬は諦めるよ」
良かった。
ちょっとしょんぼりしてんじゃねぇよ。
仕方ないだろ。この国では、犬食べたなんて言ったら、黙ってないんだからさ。
動物愛護団体的なところが。


