…ちなみに。
その後聞いたところによると、メイクアップしたベリクリーデは、他の隊長達に逐一見せに行ったらしく。
で、そこで「ジュリスにやってもらったー」と吹聴して回ったらしく。
隊長達に会ったとき、「ベリクリーデさん綺麗でしたね」と、異口同音に言われた。
良かったな、ベリクリーデ。
俺は大変だったけどな。
で、もう一つついでに。
「ほい、ベリクリーデ」
「…?なぁに、これ」
「まぁ開けてみろ」
俺は、ベリクリーデに白いハンカチを渡した。
そのハンカチを開くと。
「…あ、松ぼっくりだ」
そう、松ぼっくり。
松ぼっくりの刺繍を施したハンカチである。
「刺繍っていうのはな、実物を縫い付けることじゃなくて、そうやって糸で…」
「ジュリスが作ったの?これ」
話を聞けよ。
「そうだよ」
これまた、昔取った杵柄。
ベリクリーデに「刺繍」とは何たるかを教える為に、久々に裁縫箱を開けてみた次第だ。
さすがに俺も、松ぼっくりを刺繍したのは初めてだったがな。
普通はさぁ…花とか動物とかさぁ…。
松ぼっくりを再現するのに、ちょっと苦労したよ。
「良いか、これに懲りて、もう変なもの拾い集めてくるのはやめ、」
「皆に見せてくる〜」
「こら!話を聞け」
しかし、ベリクリーデが言うことを聞くはずもなく。
新しい玩具をもらった子供のように、とっとこ走り出していってしまった。
…全く…困った奴だよ。
その後聞いたところによると、メイクアップしたベリクリーデは、他の隊長達に逐一見せに行ったらしく。
で、そこで「ジュリスにやってもらったー」と吹聴して回ったらしく。
隊長達に会ったとき、「ベリクリーデさん綺麗でしたね」と、異口同音に言われた。
良かったな、ベリクリーデ。
俺は大変だったけどな。
で、もう一つついでに。
「ほい、ベリクリーデ」
「…?なぁに、これ」
「まぁ開けてみろ」
俺は、ベリクリーデに白いハンカチを渡した。
そのハンカチを開くと。
「…あ、松ぼっくりだ」
そう、松ぼっくり。
松ぼっくりの刺繍を施したハンカチである。
「刺繍っていうのはな、実物を縫い付けることじゃなくて、そうやって糸で…」
「ジュリスが作ったの?これ」
話を聞けよ。
「そうだよ」
これまた、昔取った杵柄。
ベリクリーデに「刺繍」とは何たるかを教える為に、久々に裁縫箱を開けてみた次第だ。
さすがに俺も、松ぼっくりを刺繍したのは初めてだったがな。
普通はさぁ…花とか動物とかさぁ…。
松ぼっくりを再現するのに、ちょっと苦労したよ。
「良いか、これに懲りて、もう変なもの拾い集めてくるのはやめ、」
「皆に見せてくる〜」
「こら!話を聞け」
しかし、ベリクリーデが言うことを聞くはずもなく。
新しい玩具をもらった子供のように、とっとこ走り出していってしまった。
…全く…困った奴だよ。


