帰り道。
…そういえば。
ふと、思い出したことがある。
「お前、俺にどんぐりくれようとしてたらしいが」
「うん。要る?」
「…要らねぇけど…」
何に使うの?どんぐり。
「要らないの?帰ったら、また木に登って収穫しようと思ってたのに…」
おい。
今、とんでもないことを聞いた気がするぞ。
「馬鹿か?お前は今朝、自分が木から墜落したのを忘れたのか?」
「でも、どんぐり欲しかったから」
「何でそんなに、どんぐりを欲しがるんだよ…?」
お前の前世、リスか何か?
「ジュリスにあげようと思ったんだ」
「…」
…そうか。
俺の為に、わざわざ木に登ってまで、どんぐりを収穫しようとしたのか。
それはありがとうな。
しかし。
「…俺の前世は、リスじゃねぇぞ」
「?」
「俺、お前にどんぐりが好きなんだ、とか話したことあったか?」
「ない」
だよな。
俺もないよ。お前にどんぐり好きをアピールした記憶は。
そもそも俺は、どんぐりは食べない。
それなのに何故この女は、木登りしてまで、俺の為にどんぐりを収穫しようとしたのか。
全く以て謎である。
「何でどんぐりなんだ…」
「ジュリス、どんぐり食べたいかなぁと思って」
どうしてそう思ったんだ?
どんぐりを見て、何故「あ!ジュリスが好きそう!」と思ったのか。
「そもそもなぁ…どんぐりなんて、美味いもんじゃないぞ」
栗か何かと、勘違いしてるのかもしれないが。
どんぐりって、渋いしアクが強いし。
そりゃ大昔の、食べるものがない頃は、重宝されていた時代もあるが。
現代で、どんぐりを食用にする人は、多分ほとんどいない。
ましてや、ナマで食べるのはどうかと思う。
しかし、ベリクリーデは。
「そうなの?」
案の定、普通の木の実と勘違いしている。
「あぁ。食べるにしても、相当手を加えないと食べられない」
「そうなんだ…。秋になったら皆が群がって穫って食べてたから、よっぽど美味しいんだと思ってた」
…?
ベリクリーデ、お前今、何て?
…そういえば。
ふと、思い出したことがある。
「お前、俺にどんぐりくれようとしてたらしいが」
「うん。要る?」
「…要らねぇけど…」
何に使うの?どんぐり。
「要らないの?帰ったら、また木に登って収穫しようと思ってたのに…」
おい。
今、とんでもないことを聞いた気がするぞ。
「馬鹿か?お前は今朝、自分が木から墜落したのを忘れたのか?」
「でも、どんぐり欲しかったから」
「何でそんなに、どんぐりを欲しがるんだよ…?」
お前の前世、リスか何か?
「ジュリスにあげようと思ったんだ」
「…」
…そうか。
俺の為に、わざわざ木に登ってまで、どんぐりを収穫しようとしたのか。
それはありがとうな。
しかし。
「…俺の前世は、リスじゃねぇぞ」
「?」
「俺、お前にどんぐりが好きなんだ、とか話したことあったか?」
「ない」
だよな。
俺もないよ。お前にどんぐり好きをアピールした記憶は。
そもそも俺は、どんぐりは食べない。
それなのに何故この女は、木登りしてまで、俺の為にどんぐりを収穫しようとしたのか。
全く以て謎である。
「何でどんぐりなんだ…」
「ジュリス、どんぐり食べたいかなぁと思って」
どうしてそう思ったんだ?
どんぐりを見て、何故「あ!ジュリスが好きそう!」と思ったのか。
「そもそもなぁ…どんぐりなんて、美味いもんじゃないぞ」
栗か何かと、勘違いしてるのかもしれないが。
どんぐりって、渋いしアクが強いし。
そりゃ大昔の、食べるものがない頃は、重宝されていた時代もあるが。
現代で、どんぐりを食用にする人は、多分ほとんどいない。
ましてや、ナマで食べるのはどうかと思う。
しかし、ベリクリーデは。
「そうなの?」
案の定、普通の木の実と勘違いしている。
「あぁ。食べるにしても、相当手を加えないと食べられない」
「そうなんだ…。秋になったら皆が群がって穫って食べてたから、よっぽど美味しいんだと思ってた」
…?
ベリクリーデ、お前今、何て?


