「…?」
きょとんと首を傾げるベリクリーデ。
そんなベリクリーデを取り囲むように、四人組の男達はベリクリーデを包囲。
良い獲物を見つけた、と言わんばかりに、にやにやと嫌な笑みを浮かべている。
あーあ…。
だから、全く。言わんこっちゃない。
「可愛いねーお姉ちゃん。何やってんの?」
「?ゴミ箱探してるの」
素直に答え過ぎだろ。
しかし、不埒な男共は、ベリクリーデの答えになんて全く興味はないらしく。
「なぁ、今暇?ちょっと俺達と遊びに行かない?」
…出たよ。
ナンパの常套句。
「遊ぶ…?何して遊ぶの?」
「ついてきてくれたら分かるよ。楽しいぜ。な?」
「大丈夫大丈夫、すぐ帰してあげるからさ」
「向こうに車待たせてあんの。一緒に行こうぜ」
ここぞとばかりに、畳み掛ける男衆。
普通の女性なら、怖がるか怯えるか。
芯の強い女性なら、「結構です!」と毅然として答えるのだろうが。
如何せんうちのベリクリーデは、アホなので。
「楽しいの?じゃあ行くー」
ナンパ男共にとっては、最高に良いカモ。
「そうこなくっちゃ。ほら、こっちこっち」
リーダー格らしき、金髪ピアスの不埒者が。
ベリクリーデの肩に、図々しくもその薄汚い手を乗せようとしたとき。
俺は内心、本日九度目の溜め息をつきながら。
金髪ピアスの手が、ベリクリーデの肩に触れる前に。
その手を、ガッチリと掴んで止めた。
「…あ?」
突然入ってきた横槍に、金髪ピアスが眉をひそめる。
「悪いな。こいつ、俺のツレなんだ。あんたらに連れて行かれちゃ困るな」
「…は…?」
突然割り込んできた俺に、露骨に顔をしかめる金髪ピアス。
しかし。
「ジュリスあのね、この人達、遊びに連れてってくれるんだって。一緒に行こ?」
何故か、ちょっと嬉しそうなベリクリーデ。
お前は、たった今俺が、お前の窮地を救ってるんだってこと分かってるのか?
とりあえず、ベリクリーデは無視だ。
「何だお前…この子の彼氏か?」
「彼氏ではないが…。お前らにやる訳にはいかねぇな」
「へぇ…」
金髪ピアス含め、四人の不埒者共が。
今度は、俺を威嚇するように取り囲んだ。
どうやら。
お前らも、それなりに「熟練」してるらしいな。
こんなことばっかやって、人生楽しいのかね。
「お兄ちゃん、お前多勢に無勢で、よくそんな威勢良く…」
「…悪いが」
我ながら、大人気ねぇなぁとは思うが。
「お前らのお遊びに付き合ってるほど、俺は暇じゃねぇんだよ」
俺は、印籠のようにそれを見せた。
きょとんと首を傾げるベリクリーデ。
そんなベリクリーデを取り囲むように、四人組の男達はベリクリーデを包囲。
良い獲物を見つけた、と言わんばかりに、にやにやと嫌な笑みを浮かべている。
あーあ…。
だから、全く。言わんこっちゃない。
「可愛いねーお姉ちゃん。何やってんの?」
「?ゴミ箱探してるの」
素直に答え過ぎだろ。
しかし、不埒な男共は、ベリクリーデの答えになんて全く興味はないらしく。
「なぁ、今暇?ちょっと俺達と遊びに行かない?」
…出たよ。
ナンパの常套句。
「遊ぶ…?何して遊ぶの?」
「ついてきてくれたら分かるよ。楽しいぜ。な?」
「大丈夫大丈夫、すぐ帰してあげるからさ」
「向こうに車待たせてあんの。一緒に行こうぜ」
ここぞとばかりに、畳み掛ける男衆。
普通の女性なら、怖がるか怯えるか。
芯の強い女性なら、「結構です!」と毅然として答えるのだろうが。
如何せんうちのベリクリーデは、アホなので。
「楽しいの?じゃあ行くー」
ナンパ男共にとっては、最高に良いカモ。
「そうこなくっちゃ。ほら、こっちこっち」
リーダー格らしき、金髪ピアスの不埒者が。
ベリクリーデの肩に、図々しくもその薄汚い手を乗せようとしたとき。
俺は内心、本日九度目の溜め息をつきながら。
金髪ピアスの手が、ベリクリーデの肩に触れる前に。
その手を、ガッチリと掴んで止めた。
「…あ?」
突然入ってきた横槍に、金髪ピアスが眉をひそめる。
「悪いな。こいつ、俺のツレなんだ。あんたらに連れて行かれちゃ困るな」
「…は…?」
突然割り込んできた俺に、露骨に顔をしかめる金髪ピアス。
しかし。
「ジュリスあのね、この人達、遊びに連れてってくれるんだって。一緒に行こ?」
何故か、ちょっと嬉しそうなベリクリーデ。
お前は、たった今俺が、お前の窮地を救ってるんだってこと分かってるのか?
とりあえず、ベリクリーデは無視だ。
「何だお前…この子の彼氏か?」
「彼氏ではないが…。お前らにやる訳にはいかねぇな」
「へぇ…」
金髪ピアス含め、四人の不埒者共が。
今度は、俺を威嚇するように取り囲んだ。
どうやら。
お前らも、それなりに「熟練」してるらしいな。
こんなことばっかやって、人生楽しいのかね。
「お兄ちゃん、お前多勢に無勢で、よくそんな威勢良く…」
「…悪いが」
我ながら、大人気ねぇなぁとは思うが。
「お前らのお遊びに付き合ってるほど、俺は暇じゃねぇんだよ」
俺は、印籠のようにそれを見せた。


