「え、任務?」
「はい。今日は国境警備隊の視察に」
「…あー…」
現在ルーデュニア聖王国は、隣国ジャマ王国と、一触即発…とまでは言わないにしても。
お互い、密かに影で睨み合っている関係。
国境警備に、手は抜けない。
故に、聖魔騎士団魔導部隊にも、お鉢が回ってきているのだ。
大抵魔導部隊の大隊長達が、交代交代で様子を見に行ってるのだが。
そうか、今日はクュルナの日なのか…。
「何か、私に用でも?」
「あ、いや…」
俺が代わろうか、とも思ったが。
クュルナも、もう部隊を動かす用意をしているし。
すっかり準備万端整えてるのに、今更予定変えてくれ、とも言えない。
「大丈夫だ、気にしないでくれ」
「そうですか?では…」
隊舎を後にする、クュルナの背中を見つめながら。
…俺は、自分がどうしたら良いのか考えた。
ベリクリーデの下着問題なんて知るか、と放っとくか。
あの、小玉スイカブラをつけさせておくか。
…それとも、俺が買い物に付き合うか。
…結局、俺なのか。
俺が行くしかないと言うのか。
何が嬉しくて。
「はぁ…」
俺は、本日五度目の溜め息を、盛大についたのであった。
俺、もう午前だけで五回溜め息ついてんだけど。
あと今日何回、溜め息つけば良いんだろうな。
「はい。今日は国境警備隊の視察に」
「…あー…」
現在ルーデュニア聖王国は、隣国ジャマ王国と、一触即発…とまでは言わないにしても。
お互い、密かに影で睨み合っている関係。
国境警備に、手は抜けない。
故に、聖魔騎士団魔導部隊にも、お鉢が回ってきているのだ。
大抵魔導部隊の大隊長達が、交代交代で様子を見に行ってるのだが。
そうか、今日はクュルナの日なのか…。
「何か、私に用でも?」
「あ、いや…」
俺が代わろうか、とも思ったが。
クュルナも、もう部隊を動かす用意をしているし。
すっかり準備万端整えてるのに、今更予定変えてくれ、とも言えない。
「大丈夫だ、気にしないでくれ」
「そうですか?では…」
隊舎を後にする、クュルナの背中を見つめながら。
…俺は、自分がどうしたら良いのか考えた。
ベリクリーデの下着問題なんて知るか、と放っとくか。
あの、小玉スイカブラをつけさせておくか。
…それとも、俺が買い物に付き合うか。
…結局、俺なのか。
俺が行くしかないと言うのか。
何が嬉しくて。
「はぁ…」
俺は、本日五度目の溜め息を、盛大についたのであった。
俺、もう午前だけで五回溜め息ついてんだけど。
あと今日何回、溜め息つけば良いんだろうな。


