いきなり何だ、と思われるかもしれない。
俺も、生まれてからもう、何十年、何百年何千年。
それ以上にも長生きして、我ながらまぁよく生きたもんだと思う。
人生の酸いも甘いも、苦いも辛いも、その他の色んな味を経験した。
命の危機を感じたことだって、山ほどある。
特に…そうだな。
最近では、自称死神の名乗る、全身黒ずくめで、胸に青い薔薇のブローチをつけたマフィアの男。
あいつを相手に商売してたときなんか、内心いつ殺されるかと、ヒヤヒヤしたもんだ。
俺、魔導師なのにな。
長いこと生きてるが、普通の人間相手にあれほどびびったのも初めてだった。
長年生きてても、まだまだ新鮮なことがあるもんだな。
もう、大抵のことには驚かないつもりだったんだが。
今でも、学院内に飾ってある青薔薇のエンブレムを見る度、あいつを思い出して身体が震える。
…って、あの死神のことは、今は良い。
それより、俺の最近の悩みを聞いてくれ。
色んな世界の色んな国で、色んな組織に所属して色んなことをして、生きてきた俺だが。
現在は、ここルーデュニア聖王国の聖魔騎士団魔導部隊に所属し。
とある女の面倒を見るのが、俺の仕事である。
人の面倒を見るのは、別に不満ではない。
不得意って訳でもない。
無駄に長いこと生きてるのだ。
相手が年寄りだろうが、産まれたての赤ん坊だろうが、それなりに面倒は見られる。
色んな人間を見てきたからな。
いや、それでも、あの死神の面倒を見てくれと頼まれたら、それはお断りだが。
しかし、その死神級に面倒臭い相手の面倒を見るのが、今の俺の役目なのだ。
何が嬉しくて、こんなことに。
毎日のように、俺はそう考える。
この日も俺は、その女の部屋を訪ねた。
いつまでたっても起きてこなくて、まーだ寝てんのかと、起こしに来たら。
何故か部屋はもぬけの殻で、窓だけが開いて、カーテンがひらひらと揺らめいていた。
その光景を見た、俺の現在の気持ちを教えてやろう。
…何が嬉しくて、こんなことに?
俺も、生まれてからもう、何十年、何百年何千年。
それ以上にも長生きして、我ながらまぁよく生きたもんだと思う。
人生の酸いも甘いも、苦いも辛いも、その他の色んな味を経験した。
命の危機を感じたことだって、山ほどある。
特に…そうだな。
最近では、自称死神の名乗る、全身黒ずくめで、胸に青い薔薇のブローチをつけたマフィアの男。
あいつを相手に商売してたときなんか、内心いつ殺されるかと、ヒヤヒヤしたもんだ。
俺、魔導師なのにな。
長いこと生きてるが、普通の人間相手にあれほどびびったのも初めてだった。
長年生きてても、まだまだ新鮮なことがあるもんだな。
もう、大抵のことには驚かないつもりだったんだが。
今でも、学院内に飾ってある青薔薇のエンブレムを見る度、あいつを思い出して身体が震える。
…って、あの死神のことは、今は良い。
それより、俺の最近の悩みを聞いてくれ。
色んな世界の色んな国で、色んな組織に所属して色んなことをして、生きてきた俺だが。
現在は、ここルーデュニア聖王国の聖魔騎士団魔導部隊に所属し。
とある女の面倒を見るのが、俺の仕事である。
人の面倒を見るのは、別に不満ではない。
不得意って訳でもない。
無駄に長いこと生きてるのだ。
相手が年寄りだろうが、産まれたての赤ん坊だろうが、それなりに面倒は見られる。
色んな人間を見てきたからな。
いや、それでも、あの死神の面倒を見てくれと頼まれたら、それはお断りだが。
しかし、その死神級に面倒臭い相手の面倒を見るのが、今の俺の役目なのだ。
何が嬉しくて、こんなことに。
毎日のように、俺はそう考える。
この日も俺は、その女の部屋を訪ねた。
いつまでたっても起きてこなくて、まーだ寝てんのかと、起こしに来たら。
何故か部屋はもぬけの殻で、窓だけが開いて、カーテンがひらひらと揺らめいていた。
その光景を見た、俺の現在の気持ちを教えてやろう。
…何が嬉しくて、こんなことに?


