そして。
ヴァルシーナと、もう一人…。
孤独なはずのヴァルシーナの、唯一の味方。
…いや、彼女は味方と言えるのだろうか。
洗脳によって生み出された存在が。
…それでも。
俺と全く同じ容姿をした彼女は、確かにそこに存在していた。
まるで、鏡写しのコピーのように。
そして実際、彼女は俺の鏡写しの存在だ。
…レーヴァテイン。
全面的にシルナの味方をする二十音・グラスフィアと、対を為し。
シルナの敵になり、本来の「あるべき世界」を取り戻そうとする存在。
世界の善悪から見れば、きっと彼女の方がヒーローで。
俺の方が、間違っているのだろう。
けれど俺は。
けれど、二十音・グラスフィアは。
シルナの選択した、間違った選択のお陰で。
今こうしてここに、存在することが出来るのだ。
…何という皮肉だろう。
あの日、邪神をこの身に下ろした日。
シルナに殺されるべきはずだった存在が、俺の前にいる。
再び、選択を迫るかのように。
それでも。
シルナがあの日、俺を、二十音を守ることを選択したように。
俺もまた、そんなシルナを選んだのだ。
だったら、何を揺らぐことがあるだろう。
俺の、この身体に宿る人格の全ては。
シルナの味方で、シルナを支える人間でなければならないのだ。
例えそれが、間違った選択なのだとしても。
「…裏切り者め」
憎々しげに、ヴァルシーナがシルナを睨みつけた。
ヴァルシーナと、もう一人…。
孤独なはずのヴァルシーナの、唯一の味方。
…いや、彼女は味方と言えるのだろうか。
洗脳によって生み出された存在が。
…それでも。
俺と全く同じ容姿をした彼女は、確かにそこに存在していた。
まるで、鏡写しのコピーのように。
そして実際、彼女は俺の鏡写しの存在だ。
…レーヴァテイン。
全面的にシルナの味方をする二十音・グラスフィアと、対を為し。
シルナの敵になり、本来の「あるべき世界」を取り戻そうとする存在。
世界の善悪から見れば、きっと彼女の方がヒーローで。
俺の方が、間違っているのだろう。
けれど俺は。
けれど、二十音・グラスフィアは。
シルナの選択した、間違った選択のお陰で。
今こうしてここに、存在することが出来るのだ。
…何という皮肉だろう。
あの日、邪神をこの身に下ろした日。
シルナに殺されるべきはずだった存在が、俺の前にいる。
再び、選択を迫るかのように。
それでも。
シルナがあの日、俺を、二十音を守ることを選択したように。
俺もまた、そんなシルナを選んだのだ。
だったら、何を揺らぐことがあるだろう。
俺の、この身体に宿る人格の全ては。
シルナの味方で、シルナを支える人間でなければならないのだ。
例えそれが、間違った選択なのだとしても。
「…裏切り者め」
憎々しげに、ヴァルシーナがシルナを睨みつけた。


