―――――――…一方、その頃。



ジャマ王国、某所にて。





「…どうやら、暗殺には失敗したらしいな」

「…」

顔を見るまでもなく分かる。

蛇のように、冷たく粘ついた声。

…忌々しい、暗殺者組織の頭目の声。

「鬼頭…夜陰」

それでも今では、私の協力者である組織の頭目を、みすみす切り捨てる訳にはいかなかった。