「す、すすすぐり君!?何でそんな酷いことするの!?」
「何が?」
「ら、ラズベリーを失ったラズベリーチーズケーキなんて…ただのチーズケーキだよ!」
「良いじゃん、ただのチーズケーキで」
あっけらかんとして言われた。
いや、チーズケーキとして食べても、それはそれで美味しいんだけど。
でもそうじゃないんだよ。
今日はカツカレーだよー、って言われてカツカレー出された瞬間、カツだけ強奪されてみ?
大乱闘勃発するよ?
そりゃカレーの部分だけ食べても美味しいけど、でもそういう問題じゃないだろう。
それなのに令月は、カツを失ったカレーの部分のみ…チーズケーキの部分のみを、黙々と食べていた。
健気。可哀想。
「何でそんな悪いことするの!?」
「『八千代』が嫌いだから」
物凄くシンプルな返答をありがとう。
そう開き直って言われてしまっては、こちらとしては何も言えない。
しかし。
「駄目でしょ!嫌いだからって、そんな悪いことしたら…」
「したら、どうなるの?」
「えっと…その…そう。私が怒るよ!私が!」
…シルナが?
「ふーん。いーよ、はいどーぞ怒って」
「えっ」
怒って良いと言われて、もごもご困り出すシルナ。
…あのな、シルナ。
怒るよ!って威厳を示すなら、それなりの態度で怒ってくれ。
すると。
「よし、じゃあ怒るからね…泣いて謝っても知らないよ!」
「うん、どーぞ」
「うーんと、あの、すぐり君はあの…。そんな悪いことしちゃ…めっ!!」
…。
…。
…まぁ、そんなことだろうとは思った。
「…目?」
首を傾げるすぐり。
めっ!の文化が通じない、元暗殺者組。
何なら、令月もよく分かってないらしく、首を傾げている。
本来なら、お前が怒るべきなんだろうけどな。
お前の代わりに、シルナが怒ってるんだよ。
「目がどーしたのさ、学院長」
「え?いや、だから、その…お仕置きをね?」
「お仕置き?お仕置きって言ったら…指を折るんじゃないの?爪剥がしたり」
それはもう、お仕置きじゃない。
拷問。
しかし、『アメノミコト』で過酷な幼少期を過ごした二人にとっては、それが普通の感覚のようで。
「いーよ、指くらいいくらでも折って。どうせ全部折ったって、20本しかないんだから余裕」
何が?
「えっ、な、何でそんな怖いこと…」
「『八千歳』。目って言ったんだから、きっと目を抉り出すってことなんだよ」
元暗殺者組が、おかしな方向に話を進めている。
「あー成程ねー。目?いーよいーよ。二つあるし。一個くらいなくなっても。それに時間がたてば再生するし。何なら二つあげても」
「ちょっと何それ怖い!やだ!目は大事にして!」
本当それな。
駄目だ。叱ろうとしても、全然叱れない。
「何が?」
「ら、ラズベリーを失ったラズベリーチーズケーキなんて…ただのチーズケーキだよ!」
「良いじゃん、ただのチーズケーキで」
あっけらかんとして言われた。
いや、チーズケーキとして食べても、それはそれで美味しいんだけど。
でもそうじゃないんだよ。
今日はカツカレーだよー、って言われてカツカレー出された瞬間、カツだけ強奪されてみ?
大乱闘勃発するよ?
そりゃカレーの部分だけ食べても美味しいけど、でもそういう問題じゃないだろう。
それなのに令月は、カツを失ったカレーの部分のみ…チーズケーキの部分のみを、黙々と食べていた。
健気。可哀想。
「何でそんな悪いことするの!?」
「『八千代』が嫌いだから」
物凄くシンプルな返答をありがとう。
そう開き直って言われてしまっては、こちらとしては何も言えない。
しかし。
「駄目でしょ!嫌いだからって、そんな悪いことしたら…」
「したら、どうなるの?」
「えっと…その…そう。私が怒るよ!私が!」
…シルナが?
「ふーん。いーよ、はいどーぞ怒って」
「えっ」
怒って良いと言われて、もごもご困り出すシルナ。
…あのな、シルナ。
怒るよ!って威厳を示すなら、それなりの態度で怒ってくれ。
すると。
「よし、じゃあ怒るからね…泣いて謝っても知らないよ!」
「うん、どーぞ」
「うーんと、あの、すぐり君はあの…。そんな悪いことしちゃ…めっ!!」
…。
…。
…まぁ、そんなことだろうとは思った。
「…目?」
首を傾げるすぐり。
めっ!の文化が通じない、元暗殺者組。
何なら、令月もよく分かってないらしく、首を傾げている。
本来なら、お前が怒るべきなんだろうけどな。
お前の代わりに、シルナが怒ってるんだよ。
「目がどーしたのさ、学院長」
「え?いや、だから、その…お仕置きをね?」
「お仕置き?お仕置きって言ったら…指を折るんじゃないの?爪剥がしたり」
それはもう、お仕置きじゃない。
拷問。
しかし、『アメノミコト』で過酷な幼少期を過ごした二人にとっては、それが普通の感覚のようで。
「いーよ、指くらいいくらでも折って。どうせ全部折ったって、20本しかないんだから余裕」
何が?
「えっ、な、何でそんな怖いこと…」
「『八千歳』。目って言ったんだから、きっと目を抉り出すってことなんだよ」
元暗殺者組が、おかしな方向に話を進めている。
「あー成程ねー。目?いーよいーよ。二つあるし。一個くらいなくなっても。それに時間がたてば再生するし。何なら二つあげても」
「ちょっと何それ怖い!やだ!目は大事にして!」
本当それな。
駄目だ。叱ろうとしても、全然叱れない。


