粉砕された魔導人形の破片を、ジュリスはすんでのところで、床にダイブしてかわしたが。
吹き飛んだ魔導人形の左半身が、訓練場の窓を突き破って、ばびゅーん、と空の彼方に飛んでいった。
…さっきより、出力上がってね?
危うく、ジュリスまで吹っ飛びかねなかったし。
それなのに。
「あれー」
魔導人形と訓練場を同時に破壊した張本人は、この反応。
あれーじゃねぇし。
「お、おまっ…ばっ…」
見事な危機察知能力で、弾丸のような破片をかわしたジュリスは、呆然と訓練場の壁を見つめていた。
ベリクリーデが破壊した魔導人形の破片が、壁にめり込んでいた。
丁度、ジュリスが立っていた位置だ。
咄嗟にかわしていなかったら、今頃あの破片は、ジュリスの腹部を貫通していたことだろう。
…ジュリス。
お前、命懸けの訓練してるんだな。
「ゆ…指どころか、結局左半身ごと吹き飛ばしてるじゃないか!アホか!」
「指だけ、指だけって思うと、ついうっかり力んじゃった」
ついうっかり、で殺されかけるジュリス。
命がいくつあって足りないな。
シルナなんて、そのついうっかり、でお星様になってるし。
「指にこだわるな!腕!腕だけで良いんだよ!俺を殺す気か!」
「分かった。次は頑張るから」
「昨日一昨日どころか、一週間前にも同じ台詞を聞いたぞ?」
「本当?口癖なのかなぁ。じゃあ、明日も明後日も一週間後も、同じ台詞を言うね」
「あぁぁぁ皮肉も通じねぇ!」
何て言うか…もう、うん。
…ドンマイ、ジュリス。
「とにかくもう一回だ!良いか!腕だけを狙うんだぞ!いい加減、俺と訓練場を破壊するな!」
「分かったー」
絶対分かってない。
成程、ジュリスとベリクリーデが、訓練場を貸し切ってる理由が分かった。
ベリクリーデを、訓練場に入れたが最後。
ジュリス以外の人間を入れたら、死者が出る。
…そういうことだったのか。
なら、邪魔するのは悪いな。
シルナ死んだし。
「ジュリス…強く生きろよ」
俺は、こっそりとそう言い残し。
ついでに、何処かに吹き飛んだシルナも置き去りにし。
全てを見なかったことにして、イーニシュフェルト魔導学院に帰った。
吹き飛んだ魔導人形の左半身が、訓練場の窓を突き破って、ばびゅーん、と空の彼方に飛んでいった。
…さっきより、出力上がってね?
危うく、ジュリスまで吹っ飛びかねなかったし。
それなのに。
「あれー」
魔導人形と訓練場を同時に破壊した張本人は、この反応。
あれーじゃねぇし。
「お、おまっ…ばっ…」
見事な危機察知能力で、弾丸のような破片をかわしたジュリスは、呆然と訓練場の壁を見つめていた。
ベリクリーデが破壊した魔導人形の破片が、壁にめり込んでいた。
丁度、ジュリスが立っていた位置だ。
咄嗟にかわしていなかったら、今頃あの破片は、ジュリスの腹部を貫通していたことだろう。
…ジュリス。
お前、命懸けの訓練してるんだな。
「ゆ…指どころか、結局左半身ごと吹き飛ばしてるじゃないか!アホか!」
「指だけ、指だけって思うと、ついうっかり力んじゃった」
ついうっかり、で殺されかけるジュリス。
命がいくつあって足りないな。
シルナなんて、そのついうっかり、でお星様になってるし。
「指にこだわるな!腕!腕だけで良いんだよ!俺を殺す気か!」
「分かった。次は頑張るから」
「昨日一昨日どころか、一週間前にも同じ台詞を聞いたぞ?」
「本当?口癖なのかなぁ。じゃあ、明日も明後日も一週間後も、同じ台詞を言うね」
「あぁぁぁ皮肉も通じねぇ!」
何て言うか…もう、うん。
…ドンマイ、ジュリス。
「とにかくもう一回だ!良いか!腕だけを狙うんだぞ!いい加減、俺と訓練場を破壊するな!」
「分かったー」
絶対分かってない。
成程、ジュリスとベリクリーデが、訓練場を貸し切ってる理由が分かった。
ベリクリーデを、訓練場に入れたが最後。
ジュリス以外の人間を入れたら、死者が出る。
…そういうことだったのか。
なら、邪魔するのは悪いな。
シルナ死んだし。
「ジュリス…強く生きろよ」
俺は、こっそりとそう言い残し。
ついでに、何処かに吹き飛んだシルナも置き去りにし。
全てを見なかったことにして、イーニシュフェルト魔導学院に帰った。


