さて、クュルナの次は。
「吐月くーん!元気ー!?」
「わっ、びっくりした」
シルナ、魔導部隊隊舎の、吐月の私室を突撃。
お前な。
せめてノックをしてから入れ。
失礼だろうが。
とりあえず、シルナの後頭部をひっぱたいておいた。
「痛いっ」
「うるせぇ」
謝れ吐月に。びっくりさせて。
「が、学院長…?羽久さんも…。どうしたんですか?」
吐月は、驚いて振り向いた。
すると。
吐月の傍らで、ハンカチの上に寝そべっていた、手のひらサイズの黒いコウモリのような生き物が。
パッと起き上がって、その小さな羽根をパタパタ羽ばたかせながら飛び上がった。
「何だ何だ。事件か?俺様の出番か?」
おまけに、勇ましく喋った。
初見の人は、大抵「コウモリが喋った!?」と驚くし。
俺も最初は、そう思ったものだが。
今は、もう慣れた。
このコウモリ、たかがコウモリと侮ることなかれ。
そもそも、コウモリではない。
吐月と契約している、冥界最上位の魔物。
名を、ベルフェゴールと言う。
吐月の相棒だ。
「事件じゃないけど…退屈だから、吐月君に会いに行こうと思って!」
「…」
屈託のない笑顔、シルナ。
を、見て、しばし呆然とする吐月。
…ごめんな。マジで。
「あ、そ、そうなんですか…。何か、特に用事がある訳では…」
「ない。ごめん。シルナの我儘だと思って、ちょっと付き合ってくれないか。邪魔なら蹴飛ばして帰るから」
「いや、邪魔だなんて…。大丈夫ですよ」
だって。良かったなシルナ。
蹴飛ばされずに済んだ。
しかも。
「丁度良かった。ちょっと、学院長先生と羽久さんに、見せたいものがあったんです」
と、吐月。
「…?見せたいもの?」
「はい。…これです」
そう言って、吐月が左手を差し出した、その瞬間。
部屋の中の空気が、一瞬にして冷気を帯びた。
「…!!」
その光景に、俺もシルナも、思わず目を見張った。
「吐月くーん!元気ー!?」
「わっ、びっくりした」
シルナ、魔導部隊隊舎の、吐月の私室を突撃。
お前な。
せめてノックをしてから入れ。
失礼だろうが。
とりあえず、シルナの後頭部をひっぱたいておいた。
「痛いっ」
「うるせぇ」
謝れ吐月に。びっくりさせて。
「が、学院長…?羽久さんも…。どうしたんですか?」
吐月は、驚いて振り向いた。
すると。
吐月の傍らで、ハンカチの上に寝そべっていた、手のひらサイズの黒いコウモリのような生き物が。
パッと起き上がって、その小さな羽根をパタパタ羽ばたかせながら飛び上がった。
「何だ何だ。事件か?俺様の出番か?」
おまけに、勇ましく喋った。
初見の人は、大抵「コウモリが喋った!?」と驚くし。
俺も最初は、そう思ったものだが。
今は、もう慣れた。
このコウモリ、たかがコウモリと侮ることなかれ。
そもそも、コウモリではない。
吐月と契約している、冥界最上位の魔物。
名を、ベルフェゴールと言う。
吐月の相棒だ。
「事件じゃないけど…退屈だから、吐月君に会いに行こうと思って!」
「…」
屈託のない笑顔、シルナ。
を、見て、しばし呆然とする吐月。
…ごめんな。マジで。
「あ、そ、そうなんですか…。何か、特に用事がある訳では…」
「ない。ごめん。シルナの我儘だと思って、ちょっと付き合ってくれないか。邪魔なら蹴飛ばして帰るから」
「いや、邪魔だなんて…。大丈夫ですよ」
だって。良かったなシルナ。
蹴飛ばされずに済んだ。
しかも。
「丁度良かった。ちょっと、学院長先生と羽久さんに、見せたいものがあったんです」
と、吐月。
「…?見せたいもの?」
「はい。…これです」
そう言って、吐月が左手を差し出した、その瞬間。
部屋の中の空気が、一瞬にして冷気を帯びた。
「…!!」
その光景に、俺もシルナも、思わず目を見張った。


