…その後。
学生寮に戻る途中。
「あ」
「あ」
廊下の曲がり角で、『八千代』と遭遇。
こいつ、他の生徒と違って気配がないから。
いきなり現れたように見えるのだ。
多分、向こうも同じこと思ってるのだろうけど。
幽霊みたいな奴だよ、全く。
しかし、今ばかりは丁度良い。
「『八千代』。君にプレゼントをあげよう」
「え、何?」
どういう風の吹き回しだ、って思ったろう?
こういう風の吹き回したが、仔細な事情を教えている時間が惜しい。
ので。
「はい」
「…」
『八千代』の手に、先程制服の裏に隠していたトマトを握らせた。
「じゃあね〜」
脳みそでも、一応食べ物だからな。
無駄にはしなかったぞ。
あとは『八千代』が好きにすれば良い。
はー、スッキリした。
学生寮に戻る途中。
「あ」
「あ」
廊下の曲がり角で、『八千代』と遭遇。
こいつ、他の生徒と違って気配がないから。
いきなり現れたように見えるのだ。
多分、向こうも同じこと思ってるのだろうけど。
幽霊みたいな奴だよ、全く。
しかし、今ばかりは丁度良い。
「『八千代』。君にプレゼントをあげよう」
「え、何?」
どういう風の吹き回しだ、って思ったろう?
こういう風の吹き回したが、仔細な事情を教えている時間が惜しい。
ので。
「はい」
「…」
『八千代』の手に、先程制服の裏に隠していたトマトを握らせた。
「じゃあね〜」
脳みそでも、一応食べ物だからな。
無駄にはしなかったぞ。
あとは『八千代』が好きにすれば良い。
はー、スッキリした。


