折角作った料理は、そりゃ通りすがりの生徒達が、美味しく食べてくれて。
僕の株も、料理の腕前も急上昇で、嬉しいけど。
しかし、肝心のすぐりさんが、何出してもNGNGで。
我儘ばっか言うしさ。
まぁ、子供だから、我儘言いたいなら言えば良いけどさ。
それに僕、別にすぐりさんがトマト食べられなくて、ツキナさんに悲しまれようが泣かれようが。
全ッ然、どうでも良いし。
これはすぐりさんの恋愛問題であって、僕の恋愛は順調だし。
別にナスやトマトくらい、食べられなくても死にはしないよ。
ナスとトマトで死ねるなら、僕だってこんなに人生苦労してないです。
それに、今回のトマトは、前回のナスより厄介だ。
だって、ナスのときと違って。
今回のトマトは、調理次第で味を誤魔化す、ってことが出来ない。
だって、まず最初にトマトは丸かじりしよう!ってツキナさんに言われてるんだろう?
なら、調味料を入れる余地がない。
精々、水洗いするくらいか?
水で洗って、何もつけずにそのままガブリ。
いくらすぐりさんが、熱狂的大根おろしファンだとしても。
さすがに、畑に大根おろし持っていく訳にはいかない。
つまり、今回の場合。
他の何かで誤魔化せないなら、もう、素直になるしかない。
素直に、トマト嫌いを告白するか。
素直に、トマトを克服するか。
このどちらか。
いずれにしても、素直になるしかないのだ。
どちらの素直を選ぶかは、すぐりさん次第。
…なのだが。
「ぐぅ…。仕方ない、こうなったら…」
…お?どっちか選んだか。
と、思ったら。
「収穫の日だけ、『八千代』に俺の変装をしてもらって…」
いかにも、暗殺者が考えそうな手段だよ。
頭悪いなぁ…。
潔ぎ悪過ぎて、びっくりする。
「…あなた、それで満足なんですか」
「…」
なんだかもう、作戦にこだわらなくなってきてるみたいだが。
「そりゃ、頼めばやってくれると思いますよ、変装。令月さんも」
多分、あの人のことだから。
何で自分はこんなことしてるんだろう、でも『八千歳』がやってって言うから、やろう。みたいな。
そんな、相変わらずボケーッとした頭で、すぐりさんの影武者をやってくれるだろう。
で、一方のツキナさん。
あの子もあの子で、頭が少々残念だから。
令月さんが変装していることなんて、気づきもしないだろう。
しかし。
「『トマト美味しいね〜!』って言う、ツキナさんの最高の笑顔を、あなたは見れないんですよ。その笑顔を見る権利を、令月さんに譲って良いんですか?」
令月さんはきっと、ツキナさんのその笑顔に、何の感慨も浮かばないだろう。
ふーん、良かったね。と思うのが関の山。
あなた、それで満足なんですか?
僕だったら、絶対嫌だ。
リリスの笑顔は、僕だけで独占したい。他の人になんか、絶対渡したくない。
例え、脳みそを齧らされることになろうとも。
僕の株も、料理の腕前も急上昇で、嬉しいけど。
しかし、肝心のすぐりさんが、何出してもNGNGで。
我儘ばっか言うしさ。
まぁ、子供だから、我儘言いたいなら言えば良いけどさ。
それに僕、別にすぐりさんがトマト食べられなくて、ツキナさんに悲しまれようが泣かれようが。
全ッ然、どうでも良いし。
これはすぐりさんの恋愛問題であって、僕の恋愛は順調だし。
別にナスやトマトくらい、食べられなくても死にはしないよ。
ナスとトマトで死ねるなら、僕だってこんなに人生苦労してないです。
それに、今回のトマトは、前回のナスより厄介だ。
だって、ナスのときと違って。
今回のトマトは、調理次第で味を誤魔化す、ってことが出来ない。
だって、まず最初にトマトは丸かじりしよう!ってツキナさんに言われてるんだろう?
なら、調味料を入れる余地がない。
精々、水洗いするくらいか?
水で洗って、何もつけずにそのままガブリ。
いくらすぐりさんが、熱狂的大根おろしファンだとしても。
さすがに、畑に大根おろし持っていく訳にはいかない。
つまり、今回の場合。
他の何かで誤魔化せないなら、もう、素直になるしかない。
素直に、トマト嫌いを告白するか。
素直に、トマトを克服するか。
このどちらか。
いずれにしても、素直になるしかないのだ。
どちらの素直を選ぶかは、すぐりさん次第。
…なのだが。
「ぐぅ…。仕方ない、こうなったら…」
…お?どっちか選んだか。
と、思ったら。
「収穫の日だけ、『八千代』に俺の変装をしてもらって…」
いかにも、暗殺者が考えそうな手段だよ。
頭悪いなぁ…。
潔ぎ悪過ぎて、びっくりする。
「…あなた、それで満足なんですか」
「…」
なんだかもう、作戦にこだわらなくなってきてるみたいだが。
「そりゃ、頼めばやってくれると思いますよ、変装。令月さんも」
多分、あの人のことだから。
何で自分はこんなことしてるんだろう、でも『八千歳』がやってって言うから、やろう。みたいな。
そんな、相変わらずボケーッとした頭で、すぐりさんの影武者をやってくれるだろう。
で、一方のツキナさん。
あの子もあの子で、頭が少々残念だから。
令月さんが変装していることなんて、気づきもしないだろう。
しかし。
「『トマト美味しいね〜!』って言う、ツキナさんの最高の笑顔を、あなたは見れないんですよ。その笑顔を見る権利を、令月さんに譲って良いんですか?」
令月さんはきっと、ツキナさんのその笑顔に、何の感慨も浮かばないだろう。
ふーん、良かったね。と思うのが関の山。
あなた、それで満足なんですか?
僕だったら、絶対嫌だ。
リリスの笑顔は、僕だけで独占したい。他の人になんか、絶対渡したくない。
例え、脳みそを齧らされることになろうとも。

