「何ですか、もー…。僕、今から精神世界でイチャイチャタイムだったんですけど?」
恋人同士の逢瀬を邪魔するとは。
全く、無粋にも程がある。
大体、下校時刻過ぎてるんだけど?
イレースさん辺りに見つかったら、そろそろ拳骨くらい食らうと思うけど。
密告しようかなぁ。
なんて、僕が考えているのも知らず。
「大変なんだって〜!ナジュせんせーなんとかして。俺を助けてよ」
「はぁ…。よく分かりませんけど、僕何すれば良いんですか」
「…?心読んで分かってるんじゃないの」
失礼な。
「みだりに人の心を読むな!って怒られるんですよ。羽久さんに」
「へぇ〜!ナジュせんせー、人の言うこと聞く気あったんだね」
やっぱり密告しようかな。
教師に向かって、この物言い。
…まぁ。
教師を名乗ることが出来るほど、真っ当な人間じゃないのは、自分でも理解しているが。
それはともかく。
「何が大変なんですか。やっぱり王子様ですか?」
「あぁぁ、もう、それ言わないでよ〜…。結局、王子様になる方法が思いつかないんだからさ」
なんだ、王子様のなり方が分からなくて、ヘルプを求めてきたんじゃなかったのか。
まぁ、そんなことでヘルプ求められても。
僕に出来るアドバイスは、「来世に期待!」くらいだから。
でも、不死身の身体で死のうとすること以上に、大変なことはないと思ってるから。
なろうと思えば、なれるんじゃないの?白馬の王子様。
何百年かかければ余裕。
それはともあれ。
今回は、白馬の王子様案件ではないらしいので。
仕方ない。小テストの採点代わりに、生徒の相談に乗ってあげようか。
わー僕ってなんて良い教師。
何せ、イーニシュフェルト魔導学院の教師陣の中で、人気ナンバーワンを虎視眈々と狙う男だからな。
「で、何ですか?」
「…」
すぐりさんは、しばし黙り込んだ。
物凄く真剣な目で。
今から人を殺そうとしてる顔だな。
僕は死なないが。
そして、すぐりさんはようやく。
その、重い口を開いた。
「…ナスが」
…ナス?
「ナスの…収穫期が…迫ってるんだよ」
…。
…。
…なんか、よく意味分かんないし。
多分意味が分かっても、超どうでも良いことだろうなーと発覚したので。
やっぱり帰ってもらって良いですかね。
恋人同士の逢瀬を邪魔するとは。
全く、無粋にも程がある。
大体、下校時刻過ぎてるんだけど?
イレースさん辺りに見つかったら、そろそろ拳骨くらい食らうと思うけど。
密告しようかなぁ。
なんて、僕が考えているのも知らず。
「大変なんだって〜!ナジュせんせーなんとかして。俺を助けてよ」
「はぁ…。よく分かりませんけど、僕何すれば良いんですか」
「…?心読んで分かってるんじゃないの」
失礼な。
「みだりに人の心を読むな!って怒られるんですよ。羽久さんに」
「へぇ〜!ナジュせんせー、人の言うこと聞く気あったんだね」
やっぱり密告しようかな。
教師に向かって、この物言い。
…まぁ。
教師を名乗ることが出来るほど、真っ当な人間じゃないのは、自分でも理解しているが。
それはともかく。
「何が大変なんですか。やっぱり王子様ですか?」
「あぁぁ、もう、それ言わないでよ〜…。結局、王子様になる方法が思いつかないんだからさ」
なんだ、王子様のなり方が分からなくて、ヘルプを求めてきたんじゃなかったのか。
まぁ、そんなことでヘルプ求められても。
僕に出来るアドバイスは、「来世に期待!」くらいだから。
でも、不死身の身体で死のうとすること以上に、大変なことはないと思ってるから。
なろうと思えば、なれるんじゃないの?白馬の王子様。
何百年かかければ余裕。
それはともあれ。
今回は、白馬の王子様案件ではないらしいので。
仕方ない。小テストの採点代わりに、生徒の相談に乗ってあげようか。
わー僕ってなんて良い教師。
何せ、イーニシュフェルト魔導学院の教師陣の中で、人気ナンバーワンを虎視眈々と狙う男だからな。
「で、何ですか?」
「…」
すぐりさんは、しばし黙り込んだ。
物凄く真剣な目で。
今から人を殺そうとしてる顔だな。
僕は死なないが。
そして、すぐりさんはようやく。
その、重い口を開いた。
「…ナスが」
…ナス?
「ナスの…収穫期が…迫ってるんだよ」
…。
…。
…なんか、よく意味分かんないし。
多分意味が分かっても、超どうでも良いことだろうなーと発覚したので。
やっぱり帰ってもらって良いですかね。


