「…!?」
鬱蒼とした木立ちの間を抜けた先。
木を足場に逃げ回っていた水色は、ようやく地面に降り立った。
足場にする木が、一本もなくなっていたからだ。
見渡す限り雑木林だった森の中の、ほんの一部。
その一帯だけが、まるで禿げたように開けていた。
刈り取られた切り株だけが残っている、見晴らしの良い開けた場所。
暗殺者にとっては、不利な戦場。
そして、そこは。
…終着点だ。
「やぁ、お帰り」
そこに待っていたのは、すぐりである。
すぐりが、切り株の上に立って待っていた。
「貴様…!この死に損ないが…!」
水色が、すぐりを見て呪詛のような呻きを漏らした。
「その死に損ないに、君は殺されるんだよ。残念だったね〜」
「ほざけ!役立たずの裏切り者が!!」
その暴言に、俺がイラッとしたと同時に。
すぐりは、背中の黒いワイヤーを二本、展開した。
「そんなものが…!」
強がりを口走った水色は、切り株を蹴って空中に飛び。
懐に潜ませていた小刀を取り、すぐりに肉薄しようとした。
…が。
「役立たずの後輩から、先輩に一つアドバイス」
「!?」
水色は、すぐりに近づくことが出来なかった。
水色が飛び出した空中。丁度ピンポイントの位置に。
細く、透明な糸が張られていた。
「足元には、注意した方が良いよ?」
「…!」
すぐりを舐めず、侮らず、冷静に状況を分析し。
すぐりの能力を、ちゃんと評価していたなら。
そんなトラップには、引っ掛からなかっただろう。
しかし水色は、すぐりを舐めていた。侮っていた。
どうせ死に損ないで、役立たずのすぐりに、何か出来るはずがないと、そうたかを括っていた。
だから、そんな下らない罠にハマるのだ。
「ぐっ…!」
「…ごめんね」
空中で、落とされた鳥のようにバランスを崩す水色を。
すかさず、すぐりの黒いワイヤーが、雁字搦めにした。
水色は抵抗しようとしたが、あのワイヤーの硬さと強度は、俺達も身を以てよく知っている。
あくまで魔法で作った武器だから、あのワイヤーには毒も通じない。
そして。
「羽久せんせー」
「分かってる」
「…!?」
ワイヤーに雁字搦めにされた、憐れな水色に。
ここぞとばかりに、俺は時魔法で超加速をかけ。
動けない水色に、とどめを刺した。
鬱蒼とした木立ちの間を抜けた先。
木を足場に逃げ回っていた水色は、ようやく地面に降り立った。
足場にする木が、一本もなくなっていたからだ。
見渡す限り雑木林だった森の中の、ほんの一部。
その一帯だけが、まるで禿げたように開けていた。
刈り取られた切り株だけが残っている、見晴らしの良い開けた場所。
暗殺者にとっては、不利な戦場。
そして、そこは。
…終着点だ。
「やぁ、お帰り」
そこに待っていたのは、すぐりである。
すぐりが、切り株の上に立って待っていた。
「貴様…!この死に損ないが…!」
水色が、すぐりを見て呪詛のような呻きを漏らした。
「その死に損ないに、君は殺されるんだよ。残念だったね〜」
「ほざけ!役立たずの裏切り者が!!」
その暴言に、俺がイラッとしたと同時に。
すぐりは、背中の黒いワイヤーを二本、展開した。
「そんなものが…!」
強がりを口走った水色は、切り株を蹴って空中に飛び。
懐に潜ませていた小刀を取り、すぐりに肉薄しようとした。
…が。
「役立たずの後輩から、先輩に一つアドバイス」
「!?」
水色は、すぐりに近づくことが出来なかった。
水色が飛び出した空中。丁度ピンポイントの位置に。
細く、透明な糸が張られていた。
「足元には、注意した方が良いよ?」
「…!」
すぐりを舐めず、侮らず、冷静に状況を分析し。
すぐりの能力を、ちゃんと評価していたなら。
そんなトラップには、引っ掛からなかっただろう。
しかし水色は、すぐりを舐めていた。侮っていた。
どうせ死に損ないで、役立たずのすぐりに、何か出来るはずがないと、そうたかを括っていた。
だから、そんな下らない罠にハマるのだ。
「ぐっ…!」
「…ごめんね」
空中で、落とされた鳥のようにバランスを崩す水色を。
すかさず、すぐりの黒いワイヤーが、雁字搦めにした。
水色は抵抗しようとしたが、あのワイヤーの硬さと強度は、俺達も身を以てよく知っている。
あくまで魔法で作った武器だから、あのワイヤーには毒も通じない。
そして。
「羽久せんせー」
「分かってる」
「…!?」
ワイヤーに雁字搦めにされた、憐れな水色に。
ここぞとばかりに、俺は時魔法で超加速をかけ。
動けない水色に、とどめを刺した。


