瞼の、奥に。
景色が見えた。
大地に血が染み込み、肉片が飛び散り、返り血を浴びる己の身体。
人々の絶叫。助けを求める声と、死の間際に発する断末魔の叫び。
『…出てきませんね』
恐怖に怯える母子の首を切り捨て、
『ここに、大変優秀な魔導師がいると聞いたんですけど…』
平然と、その生首を地面に捨てる男の姿。
それが他でもない自分なのだと気づいた。
何でそんなことを。
やめて、と言いたくても、これは幻覚。
僕には、見ているだけで、何の干渉も出来ないのだ。
『いるじゃないですか。しかも、今のを防ぐとは…。優秀な魔導師というのは、伊達ではないようで』
飛び出してきて、村人を守ろうとする天音さんに、
僕は、半ば笑いながら語りかけた。
何で笑える。
そんなにたくさんの人を殺しておきながら、何で。
『あなたは…。お前は…何者だ』
天音さんが、村人を守りながら聞いた。
僕も聞きたかった。
僕の姿をして、僕の使う魔法を使って、罪のない人を、家畜のように殺すお前は誰だ。
『そうですね…。『殺戮の堕天使』とでも名乗っておきましょうか。何だか格好良くないですか?』
何が、そんなにおかしいのか。
僕は、笑いながらそう答えた。
罪のない人の命を奪っておきながら。
『殺戮の堕天使』…これが。
これが…。
『さぁ守ってください。怒ってくださいよ。さもないと…』
僕は、手に持っていた少年の首を放り投げ。
風魔法の刃で、その首をバラバラの肉片に変えてしまった。
『…全員、こうなってしまいますよ?』
『…!お前…!』
『じゃあ始めましょうか。人生最後の…血の饗宴を』
憎しみに染まった、天音さんの顔。
罪なき人々の返り血を浴びながら、笑ってみせる僕の顔。
これは、天音さんが作り出した幻覚、などではなかった。
これは、紛れもなく僕の…。
「…っ!!」
頭の奥に、鋭い激痛が走った。
景色が見えた。
大地に血が染み込み、肉片が飛び散り、返り血を浴びる己の身体。
人々の絶叫。助けを求める声と、死の間際に発する断末魔の叫び。
『…出てきませんね』
恐怖に怯える母子の首を切り捨て、
『ここに、大変優秀な魔導師がいると聞いたんですけど…』
平然と、その生首を地面に捨てる男の姿。
それが他でもない自分なのだと気づいた。
何でそんなことを。
やめて、と言いたくても、これは幻覚。
僕には、見ているだけで、何の干渉も出来ないのだ。
『いるじゃないですか。しかも、今のを防ぐとは…。優秀な魔導師というのは、伊達ではないようで』
飛び出してきて、村人を守ろうとする天音さんに、
僕は、半ば笑いながら語りかけた。
何で笑える。
そんなにたくさんの人を殺しておきながら、何で。
『あなたは…。お前は…何者だ』
天音さんが、村人を守りながら聞いた。
僕も聞きたかった。
僕の姿をして、僕の使う魔法を使って、罪のない人を、家畜のように殺すお前は誰だ。
『そうですね…。『殺戮の堕天使』とでも名乗っておきましょうか。何だか格好良くないですか?』
何が、そんなにおかしいのか。
僕は、笑いながらそう答えた。
罪のない人の命を奪っておきながら。
『殺戮の堕天使』…これが。
これが…。
『さぁ守ってください。怒ってくださいよ。さもないと…』
僕は、手に持っていた少年の首を放り投げ。
風魔法の刃で、その首をバラバラの肉片に変えてしまった。
『…全員、こうなってしまいますよ?』
『…!お前…!』
『じゃあ始めましょうか。人生最後の…血の饗宴を』
憎しみに染まった、天音さんの顔。
罪なき人々の返り血を浴びながら、笑ってみせる僕の顔。
これは、天音さんが作り出した幻覚、などではなかった。
これは、紛れもなく僕の…。
「…っ!!」
頭の奥に、鋭い激痛が走った。


