翌日の、放課後。
僕は、すぐりさんのいる園芸部を訪ねた。
「こんにちは。畑の様子はどうですか?」
「あっ、ナジュ先生!」
両手にゴム手袋をつけ、土いじりしていた女子生徒。
ツキナ・クロストレイが、パッと顔を上げた。
何を隠そう、すぐりさんの思い人である。
まるで太陽のような笑顔。
成程、確かに可愛らしい。
まぁ、リリスの足元にも及ばないがな。
僕あれだから。年上が好みなタイプだから。
年下は、アウトオブ眼中なんで。
それはともかく。
「畑は順調です!すくすく育ってます!」
それは何より。
「何育ててるんですか?」
「きゅうりです!」
前世河童かな。
「へぇ。良いですね」
「はい!実ったら、すぐり君と食べるんです!えへへ」
嬉しそう。
そしてこの子、
口に出して言ってる言葉と、心の中で思ってることが、完全に一致している。
そういう人は珍しい。
良いね、裏表なくて。
大抵の人は、お世辞や、当たり障りのない言葉を口にしながら。
腹の中では、「この野郎口くせーんだよ喋んな」とか思ってるものなんだけど。
それが知れただけでも、充分収穫だな。
「あっ、すぐり君待って!そこは日陰になっちゃうから駄目だよ」
「え、駄目なの?」
「きゅうりは太陽いーっぱい浴びて育つから、日陰に植えちゃ駄目なの。日に当たるところに植えてね」
「りょーかい」
ツキナさんと話してるときの、あのすぐりさんの楽しそうな顔。
年相応で何より。
昨日、悪どい顔をして、悪どい「対価」を求めてきた人間と、同一人物とは思えない。
まぁ、僕にとっては割とお安い御用だから、良いんだけど…。
「…ツキナさんって」
「はい!何ですかナジュ先生」
「すぐりさんのこと、好きなんですか?」
「はい!好きですよ?」
「…へー…」
すぐりさんには、悪いけども。
自分の好きな相手のことは、その一挙一動が気になって気になって仕方ないが。
他人の色恋沙汰ほど、どうでも良いものもなかなかないな、と思った。
今日、この頃である。
僕は、すぐりさんのいる園芸部を訪ねた。
「こんにちは。畑の様子はどうですか?」
「あっ、ナジュ先生!」
両手にゴム手袋をつけ、土いじりしていた女子生徒。
ツキナ・クロストレイが、パッと顔を上げた。
何を隠そう、すぐりさんの思い人である。
まるで太陽のような笑顔。
成程、確かに可愛らしい。
まぁ、リリスの足元にも及ばないがな。
僕あれだから。年上が好みなタイプだから。
年下は、アウトオブ眼中なんで。
それはともかく。
「畑は順調です!すくすく育ってます!」
それは何より。
「何育ててるんですか?」
「きゅうりです!」
前世河童かな。
「へぇ。良いですね」
「はい!実ったら、すぐり君と食べるんです!えへへ」
嬉しそう。
そしてこの子、
口に出して言ってる言葉と、心の中で思ってることが、完全に一致している。
そういう人は珍しい。
良いね、裏表なくて。
大抵の人は、お世辞や、当たり障りのない言葉を口にしながら。
腹の中では、「この野郎口くせーんだよ喋んな」とか思ってるものなんだけど。
それが知れただけでも、充分収穫だな。
「あっ、すぐり君待って!そこは日陰になっちゃうから駄目だよ」
「え、駄目なの?」
「きゅうりは太陽いーっぱい浴びて育つから、日陰に植えちゃ駄目なの。日に当たるところに植えてね」
「りょーかい」
ツキナさんと話してるときの、あのすぐりさんの楽しそうな顔。
年相応で何より。
昨日、悪どい顔をして、悪どい「対価」を求めてきた人間と、同一人物とは思えない。
まぁ、僕にとっては割とお安い御用だから、良いんだけど…。
「…ツキナさんって」
「はい!何ですかナジュ先生」
「すぐりさんのこと、好きなんですか?」
「はい!好きですよ?」
「…へー…」
すぐりさんには、悪いけども。
自分の好きな相手のことは、その一挙一動が気になって気になって仕方ないが。
他人の色恋沙汰ほど、どうでも良いものもなかなかないな、と思った。
今日、この頃である。


