予想していた通りではあったが。
『八千代』は、起きて俺を待っていた。
「…『八千代』」
「来ると思ってたよ。『八千歳』」
だからだろうな。
こんな時間なのに、寝間着も着ずにベッドに腰掛けていたのは。
「なら、もう…用件は、言わなくても分かるよね?」
「うん、分かってる…行こう」
話が早くて助かる。
『八千代』は、ちゃんと「それ」を抱いて待っていた。
俺と『八千代』は、こっそりと学生寮を抜け出した。
勿論、こんな時間に学生寮から出るのは、校則違反だ。
見つかれば、またしても罰掃除かもしれない。
でも、多分。
今回ばかりは、見つかったとしても…咎められることはないと思う。
これは、必要な儀式だから。
…眠らせて、やらなきゃいけないからね。
「…何処にするの?」
「…さぁね。決めてないけど…。学院の敷地内が良い。学院の中なら何処でも良い」
「何で?」
「聞かないでよ。分かってる癖にさー…」
「…そうだね」
安息の場所だからだよ。
故郷なんかより、ずっと。
それにここなら、誰に荒らされることもない。
俺や『八千代』に何かあって、守れなくなったとしても。
シルナ・エインリーを始め、イーニシュフェルト魔導学院の心優しい人々が、俺達の代わりに守ってくれる。
きっとずっと…ずっと、守ってくれる。
この温かい場所で。
そうしたら…『彼』も、安心だろう。
「…『玉響』」
『八千代』の腕に、抱き抱えられているもの。
それは、他でもない俺が殺した『玉響』の遺骨だった。
『八千代』は、起きて俺を待っていた。
「…『八千代』」
「来ると思ってたよ。『八千歳』」
だからだろうな。
こんな時間なのに、寝間着も着ずにベッドに腰掛けていたのは。
「なら、もう…用件は、言わなくても分かるよね?」
「うん、分かってる…行こう」
話が早くて助かる。
『八千代』は、ちゃんと「それ」を抱いて待っていた。
俺と『八千代』は、こっそりと学生寮を抜け出した。
勿論、こんな時間に学生寮から出るのは、校則違反だ。
見つかれば、またしても罰掃除かもしれない。
でも、多分。
今回ばかりは、見つかったとしても…咎められることはないと思う。
これは、必要な儀式だから。
…眠らせて、やらなきゃいけないからね。
「…何処にするの?」
「…さぁね。決めてないけど…。学院の敷地内が良い。学院の中なら何処でも良い」
「何で?」
「聞かないでよ。分かってる癖にさー…」
「…そうだね」
安息の場所だからだよ。
故郷なんかより、ずっと。
それにここなら、誰に荒らされることもない。
俺や『八千代』に何かあって、守れなくなったとしても。
シルナ・エインリーを始め、イーニシュフェルト魔導学院の心優しい人々が、俺達の代わりに守ってくれる。
きっとずっと…ずっと、守ってくれる。
この温かい場所で。
そうしたら…『彼』も、安心だろう。
「…『玉響』」
『八千代』の腕に、抱き抱えられているもの。
それは、他でもない俺が殺した『玉響』の遺骨だった。


