. . 「見送ったよー」 『さんきゅーえみ! ほかの人間に顔見られてない?』 「大丈夫。 ま、俺がそんなヘマしないよねぇ」 『はいはい、ありがと』 「にしても、だいぶ、……だね。……牙城はお姫さまを守ろうと必死で」 『あー……それは、ノーコメントで』 わたしの知らないところで、そんな会話がなされていた。 . .