「ーーじゃあ、学校一緒に行こう。
お姉さんが連れてってあげるね。」


ーー構ってきた。

構わないでの願いは虚しく、彼女は僕なんかに構ってきた。

行きたくない学校ーー。
みんな僕を見て笑うんだ。
指差して笑うんだ。
だから学校なんか、行きたくない。
2年間ずっと行かないで行けたなら、後1年行かないままで居たい。




「嫌だ!!
僕の目に見える世界は、僕を嘲笑う。
いつだってバカにされる。
綺麗な君には分からない世界があるんだよ!」


綺麗な女の子。
絶対、学校でちやほやされる対象。

だけどーー僕は違う。


根暗だし、ガリ勉だし、弱虫だし。



スっ、とメガネが外された。
え、見えないのにーーーー。



「ーーメガネない方がかっこいいよ。
視野が、狭いからかな。
メガネしてたらもっと周り見渡せない。
きっと、知らない世界だらけだよ。
前髪も短くして、コンタクトにして、そうやって広げて行こう。
ねっ!」





ーーーー!!



これが僕が出会った純白ちゃんとの出会い。