「世界で1番、明日咲が大切だし。
明日咲の息子は俺が幸せにする………」




気の利いた言葉が言えないなんて誰が言った?



「明日咲の息子じゃないでしょ。
私達の息子よ」




「そうだな…よし、準備して行くぞ!」




この時を待っていた…………。



やっとあげはに連絡が出来た。




あげは(親友)
親子丼バカ、連れて行くね









バカなのは、私も同じだった……。

あげははとっくに気づいてた。



"代わりに付き合ってるなんかしないよ"……





その通りだった。


「龍、この写真私にちょうだい!」




私だけの思い出の写真。



「え、なんでそんなん。別にいいけど」



私はニコリ、と笑った。


「こんな素敵な写真ないから、リビングに飾ろうか」



「いいね、母さん!!」



泣きじゃくる龍の素直が垣間見えた写真。
宝物だけど閉まって置くのはもったいない。

飾りたい、と提案した私に……
息子は冗談をほのめかした。





ダメだ!、と写真を手から奪おうとする龍。


私は龍の泣きじゃくる写真に、キスをした。






「私準備してくる」



胸に隠した龍の写真………。


思い出の写真を胸に抱えて……



寝室に逃げ帰る……。










*明日咲side終わり*