「あ?なんだ、このガキ。
ガリ勉じゃん!!」

プリン頭の悪め不良が、睨みを効かせた。

緩まない手。


「大雅くん、構わない方がいい」


大雅くんはその手をギュッと離さない。

なんでーー?

無視を繰り返して居たら、いつか居なくなるから構わない方がいいって思った。


今まで、そうだったんだからーー。

「ーー離してください!!
純白ちゃんに触るな!」


構ったら余計にーー。



敵を煽ることになる。

「ーーッ」





メガネの奥がキラリ、と光る。

隠し切れてないその瞳は


凄く澄んでいて綺麗だった。

まだ溶かしきれてない優しい青年の瞳。

殻を敗れてない純粋な瞳ーー。








まさに












龍だったーー。












君の瞳には



龍が宿っていたーー。