アイスを食べて外に出たら、もう外は真っ暗だった。
「ーー暗いの苦手だな。
大雅くんが居て頼もしいよ!」


ーー意外だった。

俺は臆病だし、弱いし正直ビビりだ。
彼女のがむしろ強いんじゃないか、まで思ったから。

だから、頼りないし。
何かが現れても助けてあげれないかも知れない。
それでも、俺は男だ。

ぎゅ、とさり気に握った手。
君の手が震えたが、握り返してくれた横顔はーー照れていた様に見えた。