熱が伝わるのは一瞬で、すぐに離れた。 「好き」 そっと、小さな声で伝えると。 「……俺も好き」 確かに、返事がかえってくる。 ……両想いってすごい。 言葉だけでドキドキして、嬉しくて、幸せな気持ちになれる。 片想いの時とは、比べものにならない。 碧の顔が近づいてきて、もう一度唇を重ね合わせて。 お昼休憩になるまで、2人で一緒にいたのだった。