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『大切な人』と書かれた紙を見て、1番最初にだれを思い浮かべるのか。
わたしは……1番最初に思い浮かべたのは、碧だった。
でも、無理。
無理だ、無理無理。
碧を連れて行ってゴールするなんて、ぜったい無理!
わたしは立ちどまって、パニックになる頭の中を整理。
今現在、なにが起きているのかというと……借人競走に出ているところ。
もうすでにレースがはじまっていて。
1人1枚お題が書かれた封筒を選んで中を見たら、『大切な人』と書かれていた。
落ち着け、落ち着け、わたし。
わたしのお題は『大切な人』だから、男女どっちでもいいはず。
別に、『好きな人』とベタなお題が出たわけじゃないんだから。
だから、まっさきに思いついた碧じゃなくてもいいんだ。
……凛ちゃんや健くんだって、いいんだ!大切な人だから!
わたしはとまっていた足を動かして、自分のクラスの人たちがいるほうへと向かった。
その時に──見えたのは、碧の顔。
彼は隣のクラスだから近くにいて……目が合った。



