「俺は茉白ちゃんが好きだよ。茉白ちゃんが心から欲しいから、俺に悪いとかなにも考えなくていいんだよ。
少しでも悩むんだったら、俺とのことを視野に入れてよーく考えて決めてほしい」




その声が聞こえてきたあと、頬に触れたあつい熱。


──頬に、キスをされた。





鼓動は静まるどころか、さらに加速してとまらない。
体温が上昇して……顔があつい。




「ここ暑いし、日陰にでも行こっか」


彼は微笑んでくれて、わたしの手をひいて歩く。



手からも熱が伝わって、ドキドキしすぎて……なにも言うことができなかった。