お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



「ポニーテールだ!」


健くんはわたしを見て、なんだか嬉しそうに笑う。
以前、ポニーテールが好きと言っていたけどそんなに好きなのだろうか。


「前に、ポニーテールにする、って健くんと約束したから」
「覚えててくれたなんて嬉しいよ。茉白ちゃん、やっぱり女神だね。可愛くて大好きだよ」


「……っ!?」


か、可愛くて、大好き!?
なんてことをここで言って……!?


まわりには、同じ競技にでる人たちがいる。
視線がこちらに集まっているのがわかって、すごく恥ずかしい。


「つけよう!」


わたしは、健くんが持っていた二人三脚用のベルトを奪って。
それを2人の足にしっかりとつけた。





……そして、立ち上がって前を見た時のこと。


バチッと合った視線。
視線が合ったのは……碧。




「け、健くん、足のベルトをきつくない!?大丈夫!?」


目が合って、すぐに逸らし……。
わたしは健くんの顔を見て、聞いてみた。