「茉白もほら、これ持って!応援しよう!」
凛ちゃんにメガホンを渡されて、一緒に同じクラスの人たちを応援。
あつい太陽の下、汗を流しながらできるだけ大きな声を出すが……ちらちらと思い出す、碧の顔。
碧に言われたこと、彼が昨日言っていたことを思い出して、応援に集中できなかった。
──そして数十分後。
二人三脚の競技が次にあるため、わたし、凛ちゃん、健くんの3人は一緒に入場門へと向かう。
門には、すでに二人三脚の用意をしている人たち。
わたしたちもすぐに行って、二人三脚用のベルトを受け取る。
「ごめん、健くん。ちょっと待ってて」
わたしはそう言ってから。気合いを入れるために自分の髪を手グシでひとつにまとめる。
髪型は、ポニーテール。
縛っているヘアゴムは、もちろん白いリボンがついたヘアゴム。
だいぶ前の体育の時間、健くんがポニテールが見たいと言っていたことを突然思い出して、この髪型にした。
手グシだから、あまり綺麗にはまとめられていないけれど。



