お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



***


「茉白、健一郎の告白になんて答えるの?」


学校で、凛ちゃんに言われてびっくり。
まさか、知っているなんて。


「えっ!?」


思わず大きな声が出れば、凛ちゃんは笑う。


「あんなに堂々と告白してれば、みんな見るよ」


告白されたのは、体育館。
しかも、体育の授業の時。


わたしは告白されたことで頭がいっぱいで、周りが見えていなかったけど……あれは確かに見られてもおかしくない状況。


……なんだか、恥ずかしい。
たくさんの人に見られてたのかな……。




「小鳥遊くんの反応とかすごかったけど、どうするの~?」


なんだか、楽しそうに聞かれる。


健くんのことは、ちゃんと一晩考えた。


告白をすることは、すごく勇気がいるものだと思い知って。
健くんは、その勇気を振り絞ってわたしに告白してくれたんだろう。


……健くんは、本当にすごい人。
わたしの憧れで……大切な、友だち。



人生ではじめての告白で、言ってもらえたことは本当の本当に嬉しかった、けど……。

わたしの、碧への気持ちは変わらない。