お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



でも答えなくちゃ、絶交されちゃうかもしれないし……。

わたしは、うーんと真剣に考えて。


「これくらい!」


一生懸命、大きく手を広げた。


「……碧くんは地球一周分くらいありそうなのに、俺はそれだけ?」
「えっ」


それをちらりと見た健くんは、なんだか不満そう。
「許せないなぁ」と言ってまたそっぽを向いてしまうから、わたしの心は焦るばかり。


「言葉や物で表すのは難しいけど、健くんのことはすごく大切だよ!本当に大切に思ってるの!
だからお願いします、許してください……!なんでもするから!」


せっかくできた、大親友。
こんなところで失いたくなくて、腕をつかんで必死に言う。


すると。




「なんでも?本当になんでもしてくれるの?」


それを聞いた健くんは、もう一度わたしを見てくれる。


「なんでも!!なんでもする!!」


わたしはこくこくと大きくうなずいた。
そうしたら、彼は「じゃあ許してあげる」と言ってくれて。


ほっとひと安心。


「練習しよっか、茉白ちゃん」
「うん!」


そのあとは、すぐに二人三脚の練習。