お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



……独り占め?
それは、つまり……独占欲、ってこと?


ますます碧がわからない。
なんで、わたしを独占したいと思うの?
変な期待しちゃうよ……。




「……ダメ、ですか?」


いつまでも答えないわたしを、すごく悲しそうな目で見つめてくる彼。


……なんだ、その目は。
そ、そんな顔をされたって、わたしは……。







「……いいよ」


だめ、と返せず。
その目に負けた。


「本当にですか!?」


ぱあぁっと嬉しそうな表情になる彼だけど。


「今日だけ!今日だけね!」


わたしは慌てて付け足した。

だって……碧以外の人のことを考えるな、なんて普通に考えて無理だもん。
家にいる組員は男性ばかりで、みんなと話すんだから。


「……まぁ、いいです。難しいことを言ってしまった自覚はあるので……1日もらえただけでも嬉しいので我慢します」


ぽつりとつぶやくような声が聞こえてくると、返してもらえたスマホ。