お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



「茉白ちゃんは笑顔が1番可愛いよ。だから笑っててよ」
「ありがとう、健くん……。わたし、健くんと友だちになれて本当によかったよ」


目を見てそう返せば、健くんの手が伸びてきて、わたしの手にそっと触れた。
手を重ねてきて、ぎゅっと強く握る。


……健くん?

──彼が口を開こうとしたのとほぼ同時に。



「お待たせ~!はい、茉白!」


凛ちゃんが戻ってきて、握られた手はすぐに離れて。
手に持っていた飲み物を渡された。


チョコミントシェイクだ。
ミントの香りがして、美味しそう。


「ありがとう、凛ちゃん!わからないとこあったら聞いてね」
「やったー!茉白まじ神!」


そんなやり取りをしたあとは、また宿題を進めて。
休憩にたくさん話して、たくさん笑った。