お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



わたしは現在、凛ちゃんと健くんととあるカフェに来ている。


凛ちゃんとは、夏休みに入ってから会うのはこれで3回目。
凛ちゃんの家にお邪魔させてもらって猫を見たのが1回目、新しくオープンしたカフェに2人で行ったのが2回目。

そして今日は、『宿題一緒にやらない?』と誘ってもらった。


夏休みまで友だちと一緒に過ごせるなんて、すごく嬉しい。
……本当に、いい友だちを持ったよ。


「すごい茉白!やっぱ頭いい!天才!お礼になんか奢るよ!なにがいい!?」


わからない問題を教えて、それが解ければ、凛ちゃんはこれでもかと褒めてくれる。


「えっ、そんな……これくらいぜんぜんいいよ」
「いいのいいの!奢らせてよ!もう何問も教えてもらってるんだし!」


「気にしないでよ。わたしも好きで教えてるから!」
「茉白、チョコミント好き?」


凛ちゃんはわたしの言葉を聞かず、お財布を持つと席を立つ。

本当にいいのに!


「そういえば前に、茉白ちゃんチョコミントアイス食べてたよ~」


健くんが思い出したかのようにそう返して。


「ほんと!?じゃあチョコミントシェイク買ってくる!」


と早足で行ってしまう凛ちゃん。