お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



狼の群れに、子羊を放り込む……?
子羊って、わたし!?


「そんなに心配なら……碧、茉白はおまえが守れ。
茉白も自ら行きたがっているんだし、それで解決だ」


お父さんは碧の肩をぽんっと叩くと、歩いていく。


「組長、まだ話は──」
「早くおまえも行く準備しろよ」


引きとめようとする碧だが、お父さんは足をとめることはなく。
そのままほかの部屋へと行ってしまった。



そうして、碧はそれ以上なにも言えず。
会合へと、わたしも無事に行くことができたのだった。










──でも、まさかあんなことが起きるなんて……。