く、口に……キス、したくなる!?
そう言ったよね!?
ドキドキの嵐。
体の熱は下がるどころか上昇するばかり。
逸らせない目。
ただ見つめあっていれば、先に目を逸らしたのは彼だった。
手を離すと、わたしの肩に頭を乗せて下を向く。
「……ほんとはわかってんだよ。遅かれ早かれ、おまえを離さなくちゃいけない時がくるって」
弱々しくつぶやいた。
「……あおい?」
「茉白のそばにずっといていい男は、ヤクザのこんな汚い男なんかじゃない。おまえの隣は……もっと誠実な男が似合う。
そういう男が現れて、いつか俺から茉白をさらっていくんだろうな」
耳に届く言葉に、胸が痛む。
……なんでそんなこと言うの。
碧はヤクザでも、汚くなんてない。わたしの未来のことも勝手に考えないでよ……。
声を出そうとすれば、碧はわたしの左手の上に自分の右手を重ねて。
ぎゅっと強く握った。
「でも、俺が茉白のそばにずっといていい男じゃないってわかってても……おまえに好きな男がいるってわかっても、俺はこの場所を渡さない。
俺にそんな可愛い顔見せるんだったら、俺はまだ茉白をだれにも譲らねぇよ」



