お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



すごい。
教室で追試がどうだったか聞いた時、答えてくれなかったから結果がよくなかったのかと思ったけど……ぜんぜんいいじゃん!


「碧、すごいよ!お疲れさま!」


目の前の彼を見つめて笑顔で返せば、彼は。


「お嬢。約束、覚えてますか?」


わたしをじっと見つめ返す。


“約束”。
その言葉を聞いて、瞬時に思い出す。


『俺が全教科、追試で1発合格したら……好きなところにキスさせてください』

わたしは、碧に言われてうなずいたっけ。


うなずいたよ!?
確かに、約束した!


追試で100点とったら絶対合格だろうし……。
碧がわたしをここに呼んだのって、その約束を今ここで果たすため……!?











「キスさせてください」


ぐるぐる考えていれば、手に持っていた解答用紙とファイルを取られて、彼はそれを床へと置いた。