「なにその髪色!!」


朝から大きな声を出してしまったわたし。
わたしの目の前には、金髪の碧。


碧がなかなか朝食を食べに居間に来ないから、寝てるのかと思い部屋に起こしに行けばコレ。


昨日まで碧は黒髪だったのに。
いったいなにがあったんだ。


「なんか、起きたらこうなってました。それより……お嬢、セーラー服も似合いますね」


眠そうに目をこすって答える彼。
ちなみに、今日は高校の入学式。高校は髪を染めるのを校則で禁止されている。


高校では悪目立ちしたくないから、『絶対染めないでね』って前もって碧に言っておいたのに……。


「寝て起きたらそんな金髪になるわけないじゃん!なんで急に金髪にしたの!?」
「だから、起きたらなぜか金髪に──」


「ほんとのこと言って!」
「やっぱりボディーガードとしてお嬢を守るためには金髪で派手にキメて、強いやつをぶん殴り学校のてっぺんを取るべきだと思いまして」


……意味がわからない。
っていうかなんだ、この間から。いったいいつから碧はわたしのボディーガードになったのか。