碧……っ!!
碧が怪我をしてしまうんじゃないかと心配で、心の中で彼を呼んだけれど。
……全く心配はいらなかったみたいで
向かってきた男性の拳をひらりひらりと避けて、自分の拳を入れる。
一撃必殺。
1人につき一発の攻撃で相手を倒し、素早く次の敵の相手。
「碧くんバケモノ並に強いなぁ」
そんなことをつぶやきながらも、健くんも向かってきた男性たちの相手。
健くんも拳を振り上げて自分の拳を入れると、次々に倒していく。
前方は、碧。
後方は、健くん。
わたしのほうへと向かってきそうな人はすぐに気づいて片づけてくれる。
……2人とも、ものすごく強い。
わたしの耳に届くのは、鈍い音。
それから、苦しそうな声。
碧には目を瞑っていてと言われたけど、やっぱり心配は完全には消えず、ずっと目を開けていた。
──『すぐ終わらせますから』と碧が言った通り。
2人が、わたしたちを囲んでいた男性たちを片付けるのはあっという間で。
碧も、健くんも、無傷だった。



