お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



まわりにいるたくさんの男性も、ただ唖然としている。


「おまえらみたいなクソがなにお嬢の名前口にしてんじゃ!!ぶっ殺すぞカス!!
だいたいお嬢があのクソ猿の女になるわけねぇだろボケェ!!」


地面に倒れた2人の男性を睨みつけ、青筋をたてて大きな声を出した碧。


その声にビクッと肩を上げて碧に対して恐怖する数名。
それから。


「あいつは、“族潰しの小鳥遊”じゃ……!?」


だれかがそう言えば、わたしたちを囲んでいた全員が怯むのがわかった。


じりじりと後ろへと下がっていくが、まだ諦めたわけではなさそう。


「さすが碧くん。超有名人だね」


それを見て笑い出す健くん。


そのすぐあと。
複数の足音が近づいてきて……まさかの、敵の増援到着。


これで、20人ほどに囲まれる状況に変わってしまった。


じりじりと後ろへ下がっていた男性たちは、少し余裕そうな表情に変わるのがわかる。





「全員ぶっ殺してやるからまとめてかかってこいやゴルァ!!」


碧は一切怯むことなく大きな声を出せば、一斉に彼に向かっていく男性たち。