その誤解をとこうとしていたから、学校に来ていなかったんだ……。
碧は舌打ちをすると、わたしの手を強く握り。
公園を出ると、路地裏へと入る。
細い道を曲がって、曲がって。
わたしの息があがり、体力の限界がきた時には立ちどまってくれた。
全く息を乱していない碧と健くん。
息を乱すのはわたしだけ。
2人とも……体力をちょっとくらいわけてくれてもいいと思うんだけど。
そんなことを思いながらひたすら大きく息を吸って、吐いてを繰り返していれば。
……空気がピリつくのがわかる。
碧はわたしの手を話すと、健くんの胸ぐらをつかみあげた。
「元はと言えば、おまえがお嬢をくだらないことに利用して、変にちょっかい出してくるからこんなことになったんじゃねか。
お嬢を巻き込んで……死ぬ準備、できてんのか?あぁ!?」
荒い口調。
怒りを含んだ低い声がこの場に響いた。
今にでも殴るんじゃないかと思うほど……碧は殺気立っている。
“くだらないことに利用して”というのは、はじめて健くんに会った時のことだろう。
健くんが先輩たち5人に絡まれてめんどくさかったからという理由で、頬にキスをされたあのこと。
確かに、いろいろと巻き込まれているけど……。
なにも、こんなことしなくても……っ!



