バイクをおりて、向かったのはわたしのお気に入りの服屋さん。
数年前、たまたま入ったこのお店。ここはわたしのどストライクの服ばかり置いてあって、通うようになったんだ。
「碧、試着したら見てくれる?」
「もちろんです」
「じゃあ試着室行ってくるね」
わたしは夏服を数着手に取り、さっそく試着室へ。
手に取ったのは、いつも着ないような服ばかり。
袖に赤いリボンがついた黒いワンピースと、オフショルのトップス、それから丈が短めのスカート。
わたしがいつも着ている服は、明るい色でシンプルなものばかり。
今日だって白いワンピースに、黒いベルトというシンプルコーデ。
黒いワンピースや露出の多いオフショルを着るのははじめてだから、なんだかドキドキ。
新しいタイプの服を着ようと思ったのは、いつもと少しちがうわたしを見て、碧にドキドキしてほしいから。
一生懸命メイクもしたし、髪も巻いたのに碧は特に意識してくれなかったし……試着すればなにか言ってくれるかな。
そんなことを思いながらオフショルのトップスと短い丈のスカートに着替えて、試着室のカーテンを開けた。



