お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



「お嬢、早くベッドからおりないと襲いますよ」


いつまでも彼のベッドの上へといれば、ぎゅっと手首をつかまれる。


お、襲う!?


「あんまり隙があるとお嬢を食います、ってこの間言ったの忘れたんですか?」


その言葉で、碧にここで押し倒された時のことを思い出した。

確かに、言われた、けども……。


「今……とっても隙がありますね、お嬢」


上がる口角。
わたしは、身の危険を感知。


「部屋戻る!」


すぐにベッドをおりて。
逃げるように部屋へと戻った。


もう、朝から心臓に悪い……。
でも、デートはすごく楽しみ。


碧に好意を持つ女の子は、わたしだけじゃない。
1週間、碧の図書委員の仕事を手伝って、しっかりと観察していたけど……やっぱり、里古さんも碧を好きな可能性が高いし。


そのほかにも、碧はモテるから恋のライバルはたくさんいる。


まだデートの時間まで数時間あるから、じっくり服を選んで、気合い入れてメイクをしよう。
少しでも碧をドキドキさせられるように、このデートで頑張らないと!