そして、嫌な予感は当たる。
各教科の点数は、0。
合計点数も、0。
クラス順位も、総合順位も、最下位。
どこが、“素晴らしい結果”だ。
ぜんぜん素晴らしくない。
「素晴らしい結果じゃないじゃんっ!」
「0がたくさんでとても素晴らしい結果です。うちの担任も『こんな点数を見たのははじめてだ』と言っていましたよ」
……碧のクラスの担任の先生は、びっくりしたんじゃないかな。
この最低な点数を見て。
っていうか、碧はわかってるのかな。
さすがに1回目のテストでどうこうなることじゃないけど、この先こんな点数を取り続けていたら……留年するかもしれない、のに。
「碧!追試いつ!?」
赤点を取れば、追試があるはず。
テストの成績表を渡された時に、先生が教室の後ろの黒板に追試の日程表を貼っていたから。
わたしは赤点を取っていないから、そんなの関係ないと思って見ていなかったけど……。
「確か来週の月曜からだった気がします」
碧は特に気にする様子もなく答えた。
……来週だったら、まだ時間はある。