──こうして、まだまだわたしと碧の戦いが続いたのだった。
碧を無視して、彼からの意地悪に耐えて、まさかの1週間が経過。
学校から帰ってきて、現在、わたしは翔琉さんと台所でクッキー作りをしているところ。
『中間テストが近づいてきているから、しっかり勉強をするように』
担任の先生は帰りのホームルームでそう言っていた、けれど。
翔琉さんがおやつにクッキーを作ると言っていたから、わたしは「お手伝いしたい!」と手をあげた。
お手伝いをしたいと思ったのは、料理スキルがほしいと思ったから。
凛ちゃんが以前言っていた、押して押して押しまくる方法の中に、“手作りのお菓子とかあげて、女子力をアピールして見せたり!”というのがあった。
碧とは……一応ケンカ中、だけど。
いつかなにかの役に立つだろうから、料理スキルがほしい。
「お嬢、その瓶は塩です。砂糖は大きいほうの瓶ですよ」
「あ、そうだったんだ。危ない危ない」
「ちゃんと瓶にシールが貼ってあるので、それを確認してから入れてくださいね──って!お嬢、ストップです!大さじっていうのはそんなスプーン大盛りはいれないんです!こういうのはすり切りで入れるんですよ、こうやって」
「そ、そうだったんだ……。すごいこと知ってるね、翔琉さん」



