お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



「おぉ?イチャイチャですか?茉白さん」


凛ちゃんは今のわたしと碧のやり取りを見て、そんなことを言ってくる。


い、イチャイチャ……なんて。
そんなことしてないのに!


「イチャイチャなんてしてないもんっ」


ぷくっと頬をふくらませて、凛ちゃんの手を引っ張って。
体育館の中へ。


すぐに整列して、チャイムが鳴ると授業がはじまる。


体育は毎回2クラス合同で行われているから、隣のクラスの2組と一緒。


だから、体育の時間は碧と一緒というわけだ。
もちろん授業は男女で分かれているけれど……。同じ時間に同じところにはいる。


今日の授業は男子はバレーボール、女子はバスケ。
体育館をネットカーテンで半分に仕切って、男女で半分ずつ使う。


女子のバスケは、1クラスを2チームに分けて、合計4チームで試合。


わたしと凛ちゃんは一緒のチームで、1番最初に試合をした……が、運動音痴なわたしは、みんなの足を引っ張ってばかりでだめだめで。


チームのみんなはわたしが失敗するたびに「どんまい鷹樹さん!」と笑顔で言ってくれるけど、申し訳なさでいっぱいだった。