お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



“友だち”。
わたしと凛ちゃんが、友だち……!


なにをすれば友だちになれるのか、友だちの定義すらわからないから、まだだと思っていたけど……!
もう、友だちに認定してもらえてた!?


「凛ちゃん……!わたし、凛ちゃんの“友だち”でいいの!?“友だち”になってくれるの!?」


じっと凛ちゃんを見つめる。


「もちろん!茉白とあたしはもう友だちだよ!」


にこりと笑う彼女。


嬉しい……。
嬉しすぎるよ……。


「やっぱり茉白は可愛いな~!」


思わずにやけていれば、3階に到着した頃にさらに引き寄せられて。
凛ちゃんにぎゅっと強く抱きつかれた。


……いい匂いがする!


「俺も入っていい?」
「男子禁制!ここはあたしと茉白だけの世界なの!」


凛ちゃんは健くんをしっしっと追い払う。
わたしは嬉しくて、そのまま動かないでいた。


凛ちゃんと、もっともっと仲良くなれるといいなぁ。