お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。



「2人は昔からの友だちなの?」


気になったことを聞いてみれば。


「健一郎とは腐れ縁でね。幼稚園からずっと一緒なの。まさか高校も一緒とか本当にびっくり!」


答えてくれたのは凛ちゃん。


そうだったんだ。
だから仲良しなんだね。


「凛ちゃんが俺のストーカーしてついて来たんだー」
「あたしは家から近いこの学校をずっと狙ってたんですーだっ!ストーカーはそっちだ!」


「俺も家から近い学校を狙ってたんだよ」
「まぁ、家から学校近いっていうのは便利だよね。っていうか、健一郎がこの学校受かったのには奇跡すぎる!絶対落ちると思ってたのに!」


「べんきょーしたんだよ、べんきょー」
「そんな勉強してる姿とか想像つかないわー」


「凛ちゃんは失礼だねぇ。茉白ちゃん茉白ちゃん、凛ちゃんはほっといて俺とだけとっても仲良くしようね」


急に健くんの人差し指が頬にぷにっと触れる。


「なに言ってんの!先に茉白と友だちになったのはあたしなんだから!あたしの茉白だよ!」


凛ちゃんはわたしの腕を強く引っ張って、健くんから遠ざける。