あれから私は引きこもっている。何もかもシャットアウトして、誰とも会っていない。

 そんな状態が一週間経つ。朝起きると、ドアに挟まる一つのメモ。


【もう一度、話がしたい。会いたくないなら会わない。LINEから連絡待ってる。 哉斗】


 哉斗くん……なんで?
 私いないから、彼女ともう一度付き合えるんじゃないの?
 婚約者として私を置いといて、恋人は恋人として作るとかそういうこと?

 
 いろんな感情が巡って訳がわからなくなる。哉斗くんの気持ちもわからない。
 だから私は久しぶりに部屋のドアを開けた。


「美央さま! 出てきてくださったんですね!」